魅力が生きる。
こんばんは。
三連休のお仕事が無事に終了しました。
有難うございました。
来月の納涼歌舞伎二部のチケットがすべて完売してます!
一等席もない!びっくりです。
でも必ず松竹webにhはチケット戻ってきて、
販売があるので諦めずにチェックするとよいかと。
染五郎さんがblogで面白くなる!
とおっしゃっていたのが効いたのかな(笑)
さて、歌舞伎座「七月大歌舞伎」は大詰です。
あと8日になりました。
お芝居はまだまだ面白くなっていきます。
千穐楽まで役者さんたちの底力が発揮されていきます。
あ、でも猿之助さんは’淡々と’だと思われます(笑)
長谷部浩さんの劇評を読みました。
劇評でどうこう思いませんが、気がつくことが時々あります。
感想は人それぞれです。
遠ざけることもしないけど、近づいたりもしません。
長谷部さんは、猿之助の隆光は曲者めいた屈折があり。。とおっしゃる。
屈折の意味を調べると「性質や心情に,素直や 単純でないところがあること」
これは腑に落ちました。
猿之助さんの隆光は、簡単にはその真理がわかりません。
吉保と繋がっていることは、ほんの少しの表情でしかわかりませんし。
見ていると、先輩ふうせんさんがおっしゃっているように、
二人は対等でなく、吉保を操っているのが隆光だとも思う。
例えそうであったとしても、
私は、ラストの隆光は’やはり僧であり一人の人間’だったのだと感じます。
改心する。。というよりは地獄が怖いのかもしれない。
いろいろ妄想できる楽しみは、
猿之助隆光の屈折の賜物かと(笑)
そして長谷部さんは、
海老蔵さん猿之助さんの対比があるからこそ、
それぞれの魅力が生きている。。とも。
これは私も感動していたことです。
海老蔵さんとの真向共演で、
新たな猿之助さんを観ることができました。
ベテラン役者さんでなく、若手でもなく、
同じ年代同じパワーのぶつかり合いは、
今まで有りそうで無いシチュエーションです。
先月の染五郎さんとの猿之助さんもよかった。
猿之助さんの一門での公演ももちろん素敵です。
でも、今しかできない共演を観たいのも事実です。
また長谷部さんは、佐吉での猿之助さんの本来の魅力を
「それはひたむきな人間が、泪にくれるときの絶望ではなかったか」と。
私としては、ちょっと違うかな。。と思うけど、
少しそうなのかもしれない。。とも思う。
猿之助さんの’月’のように憂いを帯びた光は、
先代のもとを離れ、独歩の道を選び、
様々な体験を経てのことだと想像します。
先代が太陽なら、四代目は月。
ヤマトタケル上演時の梅原先生の言葉が忘れられません。
猿之助さんを観ていて、
時々無性に感じる胸が締め付けられるような切なさは、
絶望ではなく、優しさや悲しさの先にある希望だと思っています。
ひたむきな人間は、絶望では終わらない。
一時の絶望があったとしても、必ず希望が開けてくる。
猿之助さんの魅力の一つはそこだと信じています。
だから佐吉が行く花道の先にも、
きっと明るい道が続いていると想像できるのです。
海老蔵さん猿之助さん。
全くタイプの違うお二人です。
だからこそ、こんなにも面白い。
劇評でいろいろ妄想してしまいました(笑)
次回、お芝居がどう深まっているかドキドキします。
明日はお休みです。
会いたい方々との再会が楽しみです。
aya。
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