七月大歌舞伎 千穐楽 夜の部!
歌舞伎座「七月大歌舞伎」千穐楽おめでとうございます!
25日間、夢を有難うございます。
猿之助さんの責任興行、座頭としての7月の幕が下りました。
どんなにこんな7月を待っていたことか。
私の夢も叶いました。
新歌舞伎座が開場してから、
こんなに演目、キャスティングにワクワクした月はありません。
猿之助さん海老蔵さんのコンビというか、対決というか(笑)
相乗効果でお二人がこんなにも輝いて、しかも面白くなるなんて。
そこに中車さんが加わり、その力加減のバランスがとても好き。
それぞれ進化し続けている役者さんなのだと改めて感動でした。
そして若手の活躍も観ていて楽しかったです。
おさめ役の右近くん、辰五郎役の巳之助さん、お八重役の米吉さん。
三人ともに大抜擢です。
猿之助さんが抜擢したとすると納得です。
三人の存在感は歌舞伎座でも光っていました。
これからどんなお役がついていくのでしょうか。
今日の千穐楽、お席は新歌舞伎座初二階席でした。
思ったより花道が見えなかったのですが、
佐吉がまっすぐやってくる(笑)
猿之助さんのお顔をじっくり拝見することができました。
客席はファンばかりという感じ。
拍手やリアクションが大きいのも千穐楽ならでは。
佐吉はまたまた進化していました。
もう猿之助さんと佐吉が重なるほど自然です。
冒頭の三下風情がとてもいいんです。
一言一言はっきり言うようになってから、
逆に言葉のちょっとしたニュアンスや所作だけで
下っ端風情を感じるようになりました。
初めて卯之吉のために人殺しをする場面は迫真の演技でした。
欣弥さんに本気で振りかぶっているように見えた(笑)
ここで完全にスイッチ入れて大詰へ。
説得する中車さんの語りが進化していました。
猿之助さんの芝居に呼応するかのように、
お芝居の世界により溶け込んでいました。
まさに大親分。
猿之助さんは気持ちでしゃべってるよう。
自然と言葉が、卯之吉への想いが、溢れているように見えます。
別れのシーンは巳之助さんの発する言葉が切なくて泣けた。
猿くんにも。
三下が自分にはあっていると言う佐吉。
三下時代が一番幸せだったと言っているようでした。
舞う桜を笑顔で楽しむ猿之助さんにキュンとしました。
花道を涙で進む佐吉を見たら、
肩を並べて歩く佐吉と辰五郎の笑顔が浮かんできました。
今日は初めて想いました。
未来、きっと佐吉と卯之吉、辰五郎は再会するのだと。
三人が明るい道を歩いていれば、この先道は交わると。
心地よい余韻です。
猿之助さんの佐吉、またいつか。
有難うございました。
そして、海老蔵さんの景清もすごかった!
登場する前のお声が、
二階席下から地鳴りのように聞こえてきた(笑)
海老蔵さんの底知れぬパワーに恐ろしくなるほどです。
花横の皆様、のけ反ってました(笑)
千穐楽とあり最大級の盛り上がり。
終始、拍手と歓声でライブ会場のよう。
右近さんの道化は何回観ても面白いです。
今日も会場を沸かせていました。
おもだか屋の皆様も大活躍で見どころ満載♪
巳之助さんがお酒を注ぐ時のお顔がすごくカッコよくてツボ(笑)
右近くん米吉さんペアは美しくて眩しすぎます。
萬次郎さんも楽しくて、左團次さんの迫力がすごい。
右之助さんの立ち姿や女将風情がカッコよくてファンになりました。
笑三郎さんの一つ一つの形が美しくて素敵。
猿弥さんとのやり取りに会場が湧きました。
猿之助さんのキレキレ重忠は麗しく。
舞台で一人語る姿に惚れ惚れしました。
でも負けていないのが海老蔵さん。
そのエネルギーは歌舞伎座全体を動かしてしまうのでは(笑)
上妻さん方の三味線も大迫力!
足拍子がまたすごい!
歓声に包まれました。
幕切れ、お客を手であおるあおる♪
超歌舞伎の獅童さんみたい(笑)
それに合わせて見得をするから、
附け打ちさんが大変そうでしたがお見事!
幕が閉まるぎりぎりまでこのテンションだから、
カーテンコールをしちゃうかもと思ったけど無かったです(笑)
すごいパワーでした。
夜の部もすごく楽しませていただきました。
花道の佐吉を見送る時、
私もとても寂しかったです。
でも終わりは始まり。
また新たな猿之助さんに会える日を楽しみにしています。
猿之助さんをはじめ、役者の皆様、スタッフ関係者の皆様、
今月も有難うございました。
aya。
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