狸御殿。

こんばんは。


昨日のお話を。

新橋演舞場でミュージカル「狸御殿」を観てきました。


東銀座に着いたらゲリラ豪雨!

歩ける状態ではなく約40分足止めされてしまいました。

開宴時間に間に合わず、

申し訳ないことに20分遅れで席に着きました。


それでもストーリーはとてもわかりやすく、

すぐにお話に入っていくことができました。


松也さんの歌声がやっぱりいいなぁ。

爽やかなファンタジーに心が軽くなりました。


昭和14年にスタートしたミュージカル映画。

何度か映画で上演され、平成8年に宮本亜門さんが舞台上演。

以来、20年ぶりにキャストを一新して再演です。


内容に触れますので、これからご覧になる方はご注意くださいませ。




ストーリーは。。

狸御殿の狸吉郎は、偶然出会った森の娘’きぬた’とお互い一目惚れをします。

でもそれは一瞬の出会いでした。

狸吉郎は、きぬたが忘れていった草履を手掛かりに探します。


二人は再会しますが、

狸吉郎の許婚、十六夜姫の嫉妬により、きぬたは姿を変えられてしまう。

十六夜姫、かなりの悪女。

きぬたが元の姿になるには、狸吉郎の本当の愛が必要。

狸吉郎はきぬたを助けるために森へ急ぎます。。。



落語家の花緑さんが語り部となり話が進みます。

いつもの義太夫の位置に座ってます(笑)

でもこの語り部さんは、だんだんストーリーに入り込んでくる。

テンポいい語り口は気持ちいいです。


狸吉郎は松也さん。

私は松也さんのミュージカルを観るのは4作目。

どんどん進化しています。

今はその進化がとても楽しみになりました。

歌声が聞いていて気持ちいいです。


ボンボンな感じなのですが、

ラストは歌舞伎役者として立ち廻りを魅せてくださいます。

附けも入り、見得もします。そして歌う(笑)


笑いのセンスもあるから、

母役の渡辺えりさんや、家老役の小倉久博さん、

腰元の青木さやかさんとの絡みが面白いです。

けっこう笑える場面あります。


そして、歌がすごいのは松也さんだけではなかったです。

オペラ歌手の翠 千賀さん、島唄歌手の城 南海さんにときめきました(笑)


翠さんは十六夜姫。城さんは白木蓮の精。

お二人は歌のスタイルが全く違う。

悪と正義として対決するのですが、その歌声が圧巻!


翠さんが歌えば、会場内が暗く寒い雰囲気に。

城さんが歌えば、懐かしい大地の香りがする。


大詰は、歌舞伎の立ち廻りから、

自然に二人の女性の歌声対決となり、

今だかつてない展開にワクワクしました。


渡辺えりさんの歌も好きでした。

とても温かい。気持ちが癒されました。

ダンスシーン!?がセクシーで可愛かったです。


瀧本美織さんはとても可愛らしい。

テレビの時代劇で染五郎さんと共演した時に、

いいなぁと思いましたが、舞台も存在感がありました。

純心で透明感がありました。


歌うし、フライングするし大活躍です。

早くないのだけど(笑)早替りもします。

あれ!?いつの間に。。という(笑)

あ、でも猿之助ファンは引っかかりませんよ♪


他の方もけっこうフライングするからびっくり。

宙乗りではなくフライング(笑)


で、赤井英和さんがコスプレでハエの姿にさせられて、

狸吉郎にきぬたのピンチを知らせに行く場面。

ここは飛ばずに、花道で羽根をパタパタして

「どうやって飛ぶんや。。」

「猿之助さぁ~ん」

と叫んだ!思わず会場から笑いと拍手(笑)

まさか猿之助のワードが出るとは思わず心で萌えた♪


そうそう、猿之助さんだったら花道を颯爽と翔ぶのにな。。

教えてあげて~(笑)


「四の切」の源九郎狐が黒御簾に消える同じシーンもあったり、

歌舞伎の演出もところどころ楽しめました。


でも役者さんからワイヤーを外す作業が各所気になった(笑)

いかに猿之助さんが巧みであるかを再確認できたのでした。


私のツボだったのが小倉さん。

10代の頃、三宅裕司さん小倉さんのSETはすごくハマりました。

おかし味は健在でした。

体全体からコメディの匂いがするのは小倉さんだけ(笑)

’間’が絶妙で常に可笑しい。

懐かしさとともに楽しめました。


青木さやかさんも存在感ありました。

小倉さんとのコンビはもっと面白くなりそうです。


きぬたの継母にあめくみちこさん。

義理姉たちに、大地洋輔さん土屋佑壱さん。

三人も面白い、アドリブ多いのかな。。

でももっと笑わせてくれるようになると思う。


國矢さん徳松さんも出番多し(笑)

登場しているとすごく嬉しい。

見せ場もありますよ。


群舞のダンスも素敵でした。

バレエダンサーが神秘的な雰囲気で爽やか。

タップのような場面もありもりだくさんです。


セリ使いも多く、

観ているとやはりヤマトタケルやワンピースを思い出します。


それと、ひびのこづえさんのお衣装が素敵。

和洋折衷でファンタジー。

美織さん、とっても可愛かったです。


様々なジャンルの芸能が楽しめる感じ。

歌舞伎を観たことない人は観たくなるかもしれない。

私は翠さんや城さんの歌を聞きたくなったから。



カーテンコール?が一風変わっていて面白かったです。

松也さん、ここが一番生き生きしてたかも(笑)


幕が開くと、城さんの独唱。

そして役者さんの和太鼓。

すると後ろに雛段が現れて出演者が肩衣つけて座ってる。

松也さんをはじめ全員で締太鼓など打楽器(だったかと)の演奏。


そして、大太鼓が登場し、松也さんが叩く!

これがすごくダイナミックで上手。

林英哲さんのよう(笑)

全員で盛り上がりました。


ラストは、松也さんの「これぎり~」で幕となりました。

座頭として真ん中にいる姿に感動です。


スカッと爽やかに楽しめました。

有難うございました。

千穐楽までかなり進化していくと思います。

皆様、是非♪




aya。




aya's lounge

歌舞伎に出合って 何だか人生変わりました。

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