奇天烈道中。
こんばんは。
納涼歌舞伎はあと2日。
三か月の猿之助さんの宙乗りもあと2回になりました。
無事に翔びますように。
今晩は松緑さんの歌舞伎夜話でしたね。
Twitterで感想やレポ等を読んで楽しんでいました。
感動したのが、質問「今も紀尾井町に住んでいるのですか?」の答え。
「今は住んでいないが、祖父や父のことを想ってそう呼んでくれるのが嬉しい。
それがかからなくなったら役者を辞める」
その心意気と、感謝に心打たれました。
また、仁左衛門さんの代役で熊谷直実を演じた時の話。
’制札の見得’はぶっつけ本番だったこと。
毎日いつまで代役を務めればよいかわからない中、
客席から’まだ松緑なの’という声が聞こえたそう。
私は舞台を拝見しました。
仁左衛門さんの体調不良で、初日前日の指名でした。
2日目から大役を任され務めました。
あの時のお芝居は感動しました。
その裏には予想以上のご苦労があったのですね。
松緑さんとは誕生日が同じなので勝手に親近感を持ってます(笑)
夜話は盛り上がったようです。
さて、納涼歌舞伎。
第一部から第三部まで、全て拝見することができました。
猿之助さんが初めて8月歌舞伎座に参加、
私としてはいつもに増して充実した月になりました。
楽しかったなあ。。
友人たちと会うと「どの演目が一番のお気に入り?」という話になります。
私の場合、答える前に
「東海道中でしょ」と言われてしまいます(笑)
正解!(笑)
もちろん、猿之助、おもだか屋ファンとしての身贔屓もあります。
でも、この内容を’歌舞伎座’で上演した
染五郎さん猿之助さんに拍手なのです。
’歌舞伎座’で、というのが感動ポイントです。
これなら今後はワンピース歌舞伎や阿弖流為もいけるのでは?
と思った人も少なくないはず。
昨年から今年にかけてのお二人の功績は、
ものすごく大きかったということですよね。
今日のスポニチニュースで、
歌舞伎座の歴史上、客席が縦ノリになったのは初めてでは。。
とありました。
確かに、歌舞伎座でラップやダンスは記憶にありません。
ガングロやつけまつ毛、カラーウィッグ。。
もうこれでワンピースも怖くない(笑)
染五郎さん猿之助さんはまた歴史を作ってしまった。
でもご本人たちの頭の中では、
すでに違う面白いことでいっぱいでしょう。
スポニチには弥次喜多の「キテレツ道中」とありました(笑)
調べると、キテレツとは奇天烈と書くそうで、
江戸時代から使われている言葉だそうです。
ラスベガスまでの道中、それに弥次喜多二人がまさに奇天烈。
その愛すべき奇天烈具合に心を鷲掴みにされ、
観るたびに笑顔にさせてもらいました。
そして、染五郎さん猿之助さんの中にも、
勘三郎さん三津五郎さんがいるのだと感じる演目でもありました。
でもそれは他の演目があってのこと。
扇雀さん彌十郎さん橋之助さん方がまわりを固め、
中村屋兄弟が違う角度から新作を演じました。
巳之助さん児太郎さん、橋之助さんの息子さん方の存在も大きい。
また来年も猿之助さんに出演してほしい。
今度は中村屋さんたちとガッツリ組んでほしいです。
権三もよかったし、浦里も心に残りました。
番卒の猿之助さんと石神様の哲之くん。
すべて楽しい納涼歌舞伎でした。
感謝。
aya。
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