GOEMON!
こんばんは。
外を歩いていると汗ばむ陽気でした。
猿之助さんは広島公演を終え、四国香川への道中の頃でしょうか。
巡業はあと11公演です。応援しています。
さて、待ちに待っていました「GOEMON」です。
関西で2回の公演を経て、やっと東京に来てくれました。
毎回進化しているようですが、
私は初見なので違いはわかりません。
全く予備知識なく楽しみました。
これからご覧になる方は読まないことをお勧めします。
すごく面白かったです!
プロのフラメンコを初めて観ました!
フラメンコダンサーの佐藤さんにノックアウトです。
特にお役が付いているわけではありません。
一度のシーンでその存在感が印象に残り、
行ったことないのにスペインの香り漂うようでした。
佐藤さんからの熱量がすごくて、
三階一列目にも熱がバンバン伝わってきます。
三階と言えば残念なこと(笑)
GOEMONの文字が見切れる(笑)
そして、役者さんが一階二階客席で大暴れするのに、
三階は来ない。。。。
でもでも、二階席左右に現れる愛之助さん壱太郎さんは上から見えた!
どさくさに紛れてお客と握手してたり、外国の方に話しかけていたり。
キャーキャー聞こえてきて楽しそうでした。
二階席ではものすごい立廻りをしていた模様(笑)
その間は、ずっと山三役の吉弥さんが舞台上で立廻りをしているので、
三階の私も楽しめました。
吉弥さんの立廻りなんてレアです!
その後は壱太郎さんが舞台で激しい立廻り!これもレア。
戸板アクションはおもだか屋かと思うほどでした。
あ、ストーリーは’歌舞伎美人’などをご覧くださいませ。
石川五右衛門が、スペイン人と日本人のハーフだったという設定です。
五右衛門の誕生から、幼い頃を経て、成人した愛之助さんが登場します。
父、神父カルデロンは今井翼さん(二役)、母、石田局は吉弥さん(二役)。
いろんな意味ですごい夫婦です。
吉弥さんがさすが歌舞伎の女形、という風情。
愛し合う夫婦に想えるからすごいのです。
秀吉のキリシタン禁止命令で家族バラバラになってしまう。
母は自害、父はスペインへ。
五右衛門は一人日本で成長し、大盗賊になります。
前半ラストは、秀吉に捕らわれた出雲阿国を助け、
五右衛門がつづら抜けの宙乗りで豪快に去っていきます。
前半のストーリー展開が少し単調に想えました。
これは歌舞伎では普段通りなのかもしれませんが、
1時間45分をお客が集中するのは大変かもしれません。
踊りもあるけど、あまり息が抜けなかったです。
ワンピースの初演時、一幕目で説明調だったところは、
猿之助さんが大胆カットしてしまいました。
最初の一か月間でカットし続けた(笑)
その結果が大阪公演でした。
GOEMONみたいなエンターテイメントは、
説明的な部分は大胆カットでもいいのではないかと思いました。
たまたまかもしれませんが、前半、お客の拍手はほぼなく、
私を含め三階席で時々、拍手している感じ。
じーっと見ている様子でした。
歌舞伎ファンではない人が多いのかな。
大向うさんがお一人いらして、
GOEMONをよく知っていらっしゃるようで、
まんべんなく全員に上手くかけていました。
すごくよかった!
フラメンコにかかる掛け声を「ハレオ」と言うそうです。
これは佐藤さんがかけているのでしょうか?
わかりませんが、かっこよくて掛けてみたくなりました(笑)
客席が静かでも大向うとハレオで空気が盛り上がりました。
後半は客席も盛り上がりました。
今井翼さんの歌とフラメンコで幕開き。
台詞でなくとも気持ちが伝わります。
よく知らない方ですが、素敵な役者さんですね。
翼さんに驚いたのは、二役目の才蔵。
前半のラストに登場した時は遠目で歌舞伎役者に見えました。
立ち姿が綺麗でした。
歌舞伎調の台詞の抑揚も上手いし、
後半の立廻りも愛之助さんに引けを取らず。
何でもできてすごい。
感動したのが、阿国が新しい踊りを考えるシーンです。
五右衛門にフラメンコを教えてもらう阿国。
愛之助さんと壱太郎さんのフラメンコが始まります。
いやいやいやいや思った以上に魅せてくださいました!
日舞と全く違うリズムの二人が新鮮(笑)
私も思わず体が動いた♪
壱太郎さんが、新作を生み出そうと、
苦悩する阿国そのものに見えます。
二人が躍っていると、
スペインにいるはずのカルデロンの翼さんが登場し、
三人でフラメンコシーン!
フラメンコを通じて、親子の気持ちが繋がるようでした。
グッときました。
一人残った阿国が一座と踊る新作が素敵。
納涼の時より激しい(笑)フラメンコと日舞のコラボ。
壱太郎さんの舞は眼福でした。
女優さんたちと一緒ですが、誰よりも女性です。
私がワクワクしたのは、大薩摩とフラメンコギター&歌のコラボ。
上手下手に分かれて立ち、セッションのように語り合います。
そこに大向うとハレオが重なる。
もう鳥肌ものでした。
大薩摩は真っ直ぐ正面を向いたまま。
スペインTeamは大薩摩Teamを横目で見ながら自由スタイル。
心の響き合い。これがGOEMON。
これは皆様に体感してほしいです。
種之助さんの立廻り時のキマル形が全て綺麗でかっこよくてびっくり!
壱太郎さんとの対決はスピード感ありよかった。
秀吉役の鴈治郎さんが登場すると場が締まります。
奥さんに弱いのも可愛い。
千寿さん竹之助さんも美しく目立っていました。
子役の方のフラメンコもグッド♪
イヤホンガイドを聞いてみました。
フラメンコの解説や曲目紹介もありました。
なかなか面白かったです。
愛之助さんの五右衛門は豪快!
セリ上がってきて「絶景かな、絶景かな」
いつもの山門ではなく、見たこともない斬新な風景。
GOEMONでした。
幕切れは、才蔵が鷹になり、
それに五右衛門が乗りスペインへ。
宙乗り中の素敵なシーンで、
「いってらっしゃい!」と大向う(笑)
これ正解ですか?
私のまわりは大爆笑しちゃいました。
翔ぶ意味が違うけど「ヤマトタケル」で掛かったら
私は嫌ですけど(笑)
壮大なロマン。。と思いたかったけれど、
私も心の中で「いってらっしゃい」になっちゃった。。
歌舞伎かどうかを語るのは愚の骨頂。
歌舞伎とフラメンコがわりといいなぁ。
もう一回観てみたい。
有難うございました。
aya。
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