エノケソ一代記 千穐楽
歌舞伎座、国立劇場、そして「エノケソ一代記」
千穐楽おめでとうございます。
今年の歌舞伎が結びです。
猿之助さんのエノケソも無事にゴールです。
11月27日の初日から約一か月間。
猿之助さんは長かったかもしれませんが、
私にとってはあっという間でした。
今日は、またまたお友達のaccoさんと一緒。
ランチをして劇場に向かいました。
猿三郎さんのblogで見ていたキャロットタワー26階からの眺め。
東京タワーやスカイツリーを見ながらパスタを楽しみました。
世田谷パブリックシアターは満席です。
4回目にして初めての三階席でした。
とっても見やすくて表情もわかりました。
でもオペラグラスを持っていってよかったと思いました。
猿之助さんの演技がまた違っていたからです。
チームワークはさらに深まり、
猿之助さんが自由になっていた気がします。
歌舞伎役者とか、三谷喜劇とか、
なんかこう。。解放して、市川猿之助という俳優が見えた感じ。
初めての感動でした。
観る方の心も解放してくれた。
奥さんにトコトン甘やかされて、甘えて、
エノケンを崇拝して、なりたくて。
人に理解されようなんて全く思わない。
今日は思うままに演技していたのかなぁ。。。。
声を思い切り出していて(千穐楽だからか。。)
座長としての激しさに迫力があり、
頼りないところも可愛らしい。
台詞の言い方のテンションが変わっていて、
それを受ける役者さんも即座に対応している感じに見えました。
特に三谷さんとの場面とか(笑)
他の役者さんはそこまで変えないけど、
猿之助さんは公演中、役を育てて進化させていく。
それが面白いのです。
ひとり歌って語る場面の猿之助さんはとてもカッコよかったです。
今日はミュージカルみたいに歌ってたな(笑)
マントをクルクルするのも回数多かったです。
鮮やかで大好きなシーン。
のけ反って歩くところがより多かったのですが、
三谷ロッパのマネか!?
猿之助さんは真面目にやればやるほど面白い。
この公演中でレベル上がったような(笑)
エノケンと同じ辛さを体験するため、
自分も足を切る決断をする場面。
今日はここからがさらに違いました。
正気ではない雰囲気になり、目がいっちゃってる。
過去観た時は生気があったのですが、
血の気が引いてまともではなくなっています。
怖かった。
ラストにふと思ったのですが、
今日はエノケソにずっと哀愁を感じていました。
ずっと物悲しくて。。
笑えるけど、それが愛おしい。
エノケソは本物の喜劇役者なのだなぁ。
真面目で怖いくらい純粋な。。
猿之助さんは、エノケソはエノケンに執着。。。
とパンフレットで言っています。
まさにその執着の先の狂気を魅せてもらった感じです。
三谷さんの当て書きのすばらしさを堪能しました。
羊さんが、猿之助さんが女方で演じるキャラにかぶり。。
(猿之助さんはああいう奥さん役は得意だと思う)
浅野さんの絶妙な間合いに悶絶し、
山中さんの5役に歌舞伎出演の可能性を感じました(笑)
春海さんが猪八戒にしか思えなくなり、
水上さんと猿之助さんの千穐楽で息がぴったりで嬉しかったです。
カーテンコールでは、
ステージサイドの方から三階へ向けて’銀テープ砲’がパーン!
スーパー歌舞伎か!?みたいな(笑)
とても綺麗な光景でした。
猿之助さんは手を振っていました。
私とaccoさんで、最後列をいいことに思いっきり両手で手を振りました。
猿之助さんは上のほうまで目線をくれていました。
サイコーに楽しかったです。
有難うございました。
また三谷作品に出演してほしいです。
幸せな猿之助さん納めでした。
aya。
2コメント
2016.12.27 13:52
2016.12.27 11:06