「梅ごよみ」猿若祭 夜の部
こんばんは。
今日は仕事終わりに美容院へ行ってきました。
博多に行く気分が高まってきました。
博多座公演は中日でした。
あと半分、応援しています。
さて、昨日楽しんだ歌舞伎座夜の部。
二人の桃太郎に大興奮でした。
しかし!それを上回る面白さだったのが「梅ごよみ」です。
染五郎さんを菊之助さんと勘九郎さんが取り合う(笑)
それしかストーリーを知らずに臨みました。
★内容に触れていますのでご注意を。
丹次郎は染五郎さん。
許婚、お蝶は児太郎さん。
児太郎さんの可愛らしいこと!健気で素敵です。
丹次郎は許嫁がありながら深川芸者の米八と暮らしています。
米八は勘九郎さん。
そこに丹次郎に一目ぼれをした芸者の仇吉、菊之助さんが加わり、
てんやわんやの大騒ぎになります。
染五郎さんの色男ぶりがため息もの(笑)
登場した時にジワが起こりました。
何せその前は犬彦さんでしたので。。
続いて登場するのは芸者姿の勘九郎さん。
お痩せになって美しい!
予想を上回る芸者風情です。
そして、芸者姿の菊之助さんが屋形船から登場すると、
客席からはため息が。。
綺麗なことは知ってますが、これほどでした!?
ちょっと強気な雰囲気で、絶対敵な美しさ。
勘九郎さんも菊之助さんも立ち姿が絵のようでした。
ここから恋のバトルが始まります(笑)
二人に挟まれる染五郎さんがとっても可笑しくて、
立場が悪くなり逃げるタイミングが絶妙!
菊之助さんの仇吉と会う時も、
勘九郎さんの米八に見られていないか挙動不審。
それでも憎めないのが二枚目の所以ですね。
仇吉と米八の言葉の喧嘩がすごい!
’辰巳言葉’という江戸深川の遊里で用いられた言葉が気持ちいい!
調べると「吉原の’ありんす’に対して’ござんす’を使い、
威勢のよさを売り物とした言葉」とあります。
ポンポン飛び交う啖呵はカッコよくて。
江戸っ子の私は真似したくなります(笑)
染五郎さん勘九郎さんが面白いのは想像できますが、
ここでは菊之助さんも負けてない。
ご本人は面白くしようとしていないと思うのです。
でもコメディエンヌぶりが可愛くて。
正確には覚えていないけど、
米八「ちょっとくらい顔がいいからって。。。」
仇吉「あたしのいいのは顔だけじゃないんだよ!」どうだ!みたいな(笑)
こんな調子でしまいには、丹次郎のために仇吉が仕立てた羽織りを
米八が下駄でグリグリ踏みつける。
丹次郎をめぐり大喧嘩になり、果ては瓦版のネタにまでなってしまう。
それでも気持ちが治まらない二人のバトルは続きます。
そんな二人ですが、丹次郎の前ではメロメロなんです(笑)
粋で鯔背な深川芸者も男の前では、めっちゃ尽くすタイプなのです。
勘九郎さん菊之助さんのそのギャップも面白くてツボでした。
丹治郎は、恩ある千葉家の半次郎が家宝の茶入れを盗まれたことに心痛め、
なんとか取り戻そうとしています。
半次郎は萬太郎さん。
清々しくて、このメンバーの中ではホットとする存在でした。
同じく千葉家 藤兵衛は歌六さん。
芸者二人の喧嘩を仲裁したり、良いところで登場して場を収めます。
仇吉は、その茶入れを取り戻そうと盗んだ左文太に近づきます。
左文太は亀鶴さん。悪い感じがいつものごとくいいです。
そのお座敷に、丹次郎といると勘違いした米八が乗り込んでまた騒動。
そして仇吉は茶入れを手に入れます。
最後は、米八が仇吉から茶入れを奪おうと、
斬り合うまでになります。
そこに丹次郎が現れ、仇吉が持っている茶入れは偽物で、
本物は無事に取り返したことを明かし、喧嘩を仲裁。
喜んだ丹次郎が嬉しくて、仇吉と米八は仲直り(笑)
そこへ藤兵衛がお蝶を連れてきて、祝言を勧めます。
ギュッと寄り添う丹次郎とお蝶。
それを観ながら二人が言う
「しらけるねぇ~」
この言葉がすっごく楽しかった。息ぴったり(笑)
きっとこの後二人は、喧嘩もするけど仲良くなるんだろうなぁ。。
そんな幸せな気分になりました。
笑って、ドキドキして、絵のように美しい。
染&勘&菊&児 4人のバランスが好きです。
染五郎さんの二枚目の存在感あっての女性三人。
江戸の風情と相まって、すごく面白かったです。
ちなみに。。。
あまり上演されていないこの演目。
前々回の1997年の出演者は、
仇吉は玉三郎さん、米八は勘三郎さん(当時勘九郎)、丹次郎は團十郎さん。
なんと~お蝶は猿之助さん(当時亀治郎)!
20年前。。。。
このメンバーで見たいよ。。
妄想で楽しもう。
有難うございました。
aya。
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