霊験亀山鉾@初日

こんばんは。


疲れが残る中、国立大劇場に行ってきました。


が。。。

今、体調がいい感じ(笑)

歌舞伎に元気をもらってきました。

そのくらい仁左衛門さんの気迫がすごかった。


「通し狂言 霊験亀山鉾 ‐亀山の敵討‐」

初日なので内容にはあまり触れませんが、

気になる方は読まないことをお勧めします。



仁左衛門さんがとにかくカッコイイ!

私的に、こんなにケレン味ある仁左衛門さんは初めてでした。

早替り、本水の中の立廻り、棺桶の中から登場し、

さらに井戸に。。。。

声出して驚いちゃいました。


本当に70代なのだろうか。。

その裏ではどんな努力があるのか、

それとも歌舞伎役者は怪物なのか、

感動を通り越して、同じ人間とは思えなくなってきました。


二役務めるので早替りがあってもおかしくないですよね。

うっかりしていました(笑)


どちらも悪役です。

驚いたのはその声色。


高低、緩急を自在に操り、

いきなり低音で怖い声で啖呵きられたら、

会場からジワが起きた。

この瞬間を体感できて感動でした。


ご自身の姿形が全て美しいのはもちろん、

絡む相手までより綺麗に見えてしまう不思議。


それに、他の役者さんも初日とは思えないほど安定。

これは仁左衛門さんのこの公演にかける気迫が

伝わっているのだと感じます。


よく見たら、若手は歌昇さん橋之助さんだけ。

他の方は歌舞伎座やワンピースに出演。


だからか、ベテラン勢のこれでもかという気持ちが伝わるような。


錦之助さんに翻弄される雀右衛門さん孝太郎さんが素敵でした。


孝太郎さんはお茶目で可愛らしく、待つ女性。

錦之助さん演じるプレイボーイの源之丞をひたすら待つ。


雀右衛門さんは芸者さん。

源之丞の子を宿し、源之丞のためにひと肌脱いだり、戦う女性。

本水の立廻りは壮絶でした。


錦之助さんの二枚目役はわりと見てきましたが、

柔らかな中にも、仇討という芯があり、また新鮮でした。


彌十郎さんはほっこり笑えるし、

秀太郎さんの存在感がすごくて、しかも泣ける。


吉弥さんがやっぱり好きだなぁ。。

女将さんみたいな役は天下一。

女っぽさも素敵で、

雀右衛門さんと錦之助さんを取り合うところがよかったです。


又五郎さんとにかく安定の大活躍で、

歌昇さんの若さも光ってます。


歌六さん橋之助さんはお出番少ないですが、

インパクトあり印象に残ります。


子役さんの演技が光る。

お芝居に溶け込んでいて、立廻りも感動でした。


思った以上に面白くて、

歌舞伎座やワンピースが脅かされてしまうのでは。。。


舞台の仕掛けも面白いです。

じっくり魅せてくださるシーン、

ケレン溢れるシーンが緩急あって退屈しません。


仁左衛門さんや、名前を挙げた方たちだけでなく、

舞台の上の皆様がドンピシャの配役。

一人一人が際立っていました。


一階席前方には本水がかからないように、

ビニールシートが配られる他、

瓦版屋さんが瓦版を配ってくれるサービスあります(笑)

アピールしたらいただけるかも!?

羨ましい。


あっという間の約4時間でした。

終演は16:35、幕間は35分15分の2回です。


敵討ちなので話は明快ですが、

筋書やイヤホンガイドで人間関係が解るとより楽しいと思います。


叶う方は国立大劇場へも是非。


楽しませていただきました。

有難うございました。



aya。


aya's lounge

歌舞伎に出合って 何だか人生変わりました。

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