修羅天魔。
こんばんは。
今日は隼人さんがDJを務める「邦楽ジョッキー」の最終回でした。
隼人さんの気持ちが伝わる語りに何だか感動してしまった。
歴代DJの松緑さん松也さん壱太郎さんの
サプライズメッセージにもすごく感謝していましたね。
猿之助さんがなくて残念でしたが。。
隼人さん、お疲れ様でした。
来月からは右近さんの
「 KABUKITUNE(カブキチューン)」が始まります。
こちらも楽しみです。
右近さんはワンピース歌舞伎に猿之助さんとW主演です。
Twitterで読んだインタビューで想いが伝わってきました。
リツイートしてありますので、是非お読みください。
さて、今月ラストの観劇は「修羅天魔」
劇団☆新感線の一年興行の集大成です。
髑髏城の七人Season極。
私は、鳥、上弦の月(ライブビューイング)を拝見しました。
Seasonを全て観ているわけではありませんが、
ものすごく納得というか、心が完結した気分です。
大人な芝居。
もっとドロドロしているのかと想像していたけど爽やかでした。
希望に満ちた余韻です。
★内容に触れますので、これからご覧になる方はご注意を。
今までのSeasonと話の大枠は変わらないのですが、
捨之介が登場しないのに最初はしっくりきませんでした。
なぜなら。。捨之介がいないということは殺陣が少ない予感がして。
それでも早々に登場する天海祐希さんの存在感で吹き飛んだ(笑)
お馴染みのキャラクター極楽太夫。
今回は’無界の里’の住人ではありません。
銃を操る一匹狼な天海さんがかっこよすぎます!
登場がとても歌舞伎っぽくて好きでした。
笠をはずして顔を出した瞬間なんて拍手したくなった(笑)
七五調のセリフも素敵。
立ち姿を含め形や所作が美しい。
あの大きな舞台に一人で十分(笑)
心が持っていかれました。
天海さんだけでなく、
歌舞伎を思わせる場面がたくさんあって、
歌舞伎ファンはさらに面白いと思います。
なんと戸板で早替りもあるのです(笑)
スーパー歌舞伎かと心の中でツッコんだ。
福士誠治さんは兵庫役。
年齢という意味ではなく、大人な男っぽい兵庫で好きでした。
私が今まで観た兵庫役の方々はすごくせわしなく動いていました。
良い意味で。
福士さんはコミカルな動きはほぼなく、
コミカルさも真剣さも演技派というか。。
じわじわ心に浸透してラストの男の友情には泣いてしまった。
夢三郎と対峙するシーンは必見です。
極楽を想い続ける兵庫ではなく新鮮。
男の友情の絆が対決になっていく様子が感動でした。
見得もかっこよかった。
今までの兵庫もしていたような気もするのだけど、
福士さんはスーパー歌舞伎Ⅱで見得をしているから、
何だか上手い(笑)拍手したくなる’間’なんだもの。
びっくりしたのは竜星 涼さん。
太夫役でビジュアルは女方です。
頭の力紙は歌舞伎からですね。
殺陣や着物での所作は初めてだそう。
日舞を習って臨んだとありました。
スタイルよし!声よし!殺陣よし!
殺陣なんて初めてとは思えないくらいよかったです。
ダイナミックで形もきまっていてカッコよかった。
前半のはんなり夢三郎から、
後半は破滅的なキャラクターになっていきます。
壊れ具合がサイコーにカブいてます。
TVドラマの印象と全然違う。
舞台のほうが。。というか時代劇に出てほしい(笑)
キョウリュウジャー出身ということで納得。
キマル形がヒーローっぽい(笑)
でもカッコイイからヒューッとなる。
殺陣マニアなので竜星さんで大満足なのですが、
しいて言えばもっと安定感あると貫禄出てくると思いました。
千穐楽の頃にはだいぶ進化しているに違いありません。
ちなみに歌舞伎役者さんは、殺陣も含めて、
どこを切り取っても絵が美しいのです。
言い方を変えると、どこを写真に撮られても。
だから好きですし、現代劇ではなかなか出会えない。
服部半蔵が戦いながら登場するシーンが好きです。
あのアクションチームの人たちに果敢に挑んでいた竜星さんがよかった。
この一年間で私が初めて見た古田新太さん。
無表情な天魔王は本当に怖い。
血も涙もない役は天下一品です。
表と裏、光と影。
古田さんは渋かった。
ワンピース歌舞伎と勝手にリンクしたのが、
原慎一郎さんの’髑髏党ミュージカル軍団’(笑)
元劇団四季の方なのですね。
アナ雪でクリストフの声をなさった方。
歌声は圧巻で、四季を観に来たのかと思った(笑)
これが凄すぎて、笑い過ぎて。
もしかしたらワンピースでも下村さんがこんなことになるのでは。。(笑)
いきなりのミュージカルにアッパレでした。
一人一人のことを書くと止まらなくなります。
全員よかった。
挿入歌を家入レオさんが歌っています。
その歌声もサイコーでした。
家康役の山本亨さん、清十郎役の川原正嗣さん、カンテツ役の三宅弘城さん、
他の皆さんもそれぞれ目がいってしまい、どこを見てよいのやら。
プロジェクションマッピングも進化してきたように思う。
霧雨も雰囲気がありました。
所作指導は菊之丞さんということを知らなくてびっくり。
ラストまであっという間でした。
ラストは、一年間登場してきたキャラクター、
そして全てのお客を救う展開だったのではないかと。
兵庫の福士さんは救い。
希望に満ちた、幸せな光が差すようなシーン。
天海さんの表情が未来に向かっていて素敵でした。
捨之介のあのセリフ。
天海さんはサイコーにカブいていました。
今までで最高齢のSeasonだそう。
疾走感はないのだけど(笑)
じっくり大人な髑髏城でした。
ドキドキして、じわじわくるなぁ。
落ち着いてもう一回観たくなる。
楽しかったです。
有難うございました。
aya。
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