久しぶりに幕見。

こんばんは。

こちらは寒い日が続いています。

冬物を引っ張り出したりして、

何だかバタバタしてしまいました。

ワンピースは休演日。

猿之助さんはお伊勢さんに行ったようです。

さすがです。

どうしても「弁天娘女男白浪」の’稲瀬川勢揃の場’が観たくて、

仕事帰りに歌舞伎座で幕見してきました。

開演には全く間に合わず、

浜松屋の場の終盤からです。

なんと立ち見！

でもそれはそうですよね。甘かった(笑)

「知らざあ言ってきかせやしょう」

の名台詞は聞くことできませんでしたが、

勢揃いした白浪五人男はすごくカッコよかったです！

久しぶりに聞く名のりはワクワクしっぱなしでした。

七五調が心地いい。

一番手は、日本駄右衛門の海老蔵さん。

ものすごく声が通り、言葉も明解。

ダイナミックでした。

「問われて名乗るもおこがましいが～」

これを聞くとゾクゾクします(笑)

続いて、弁天小僧菊之助の菊五郎さん。

海老蔵さんもとても素敵なのですが、

菊五郎さんを聞いてしまうと、やっぱり圧巻。

言葉や声の色艶といい、年輪を感じます。

聞けてよかった。

中央に立つのは、忠信利平の松緑さん。

スタイル抜群なんですけど！

お顔というか頭がちっちゃい。

シュッとして素敵でした。

まっすぐな気性を感じたし、優しさも感じました。

次は、赤星十三郎の菊之助さん。

なんて美少年なの！

中性的というより、とても品があり華がありました。

声の艶やかさが好きでした。

「さてどんじりに控えしは～」

ときたら今ではゾロなんだけど(笑)

本家はこちら、南郷力丸です。

左團次さんが演じています。

豪快で荒々しく、やはり厚みを感じます。

この雰囲気は誰にも出せない。

ワンピース歌舞伎ファンで白浪五人男を観たことがない人は、

この場面を見たら面白いと思います。

麦わらの一味の名のりそのものですから(笑)

お勧めです。

名のりが聞けてすっかりご機嫌な私は、

次の幕’極楽寺屋根立腹の場’でさらにエキサイトしました。

弁天菊五郎さんの屋根の上の立廻りがカッコいい！

失礼ながら、お年を考えると危険ではないかと思っちゃう。

でも全くブレていませんでした。

舞台一面の大屋根が、

菊五郎さんを乗せたまま後ろに90度倒れ、

底面が舞台面に立てになる道具転換です。

これは何回見ても感動します。

菊五郎さんの脚力がすごいです。

最初からここまで拍手の嵐。

盛り上がりました。

山門の場へ続き、

海老蔵さんの日本駄右衛門の場面です。

途中、山門がセリ上がり、

幕見席からでは海老蔵さんが見えなくなってしまいます。

でも下から青砥左衛門藤綱の梅玉さんがセリ上がってきます。

絵面がとにかく美しい。

幕になるとすっきりして満足感が湧いてきました。

面白い歌舞伎を観たなぁ。。と幸せでした。

幕見でも大満足です。

楽しかった。

有難うございました。

aya。