早野勘平を。
こんばんは。
楽しみがもう一つ増えました!
図夢歌舞伎に猿之助さんが出演なさいます!
イープラス’Streaming+’で生配信上演される「忠臣蔵」
6月27日㈯から全段を5回に分けて上演します。
幸四郎さん、猿弥さん壱太郎さんに加え、
猿之助さん染五郎さんの参加が発表になりました。
猿之助さんは7月11日㈯の第三回に登場。
しかも早野勘平役です。
2012年4月、亀治郎ラストに演じたお役です。
新橋演舞場で行われた「四月花形歌舞伎」
昼夜にわたって仮名手本忠臣蔵が上演されました。
塩谷判官を菊之助さん、高師直を松緑さん、
大星由良之助を染五郎さん、斧定九郎を獅童さん。。。
勘平を亀治郎さん、おかるを福助さん、
そして、勘平を追い詰める’おかや’は竹三郎さんでした。
今でもこのメンバーで観たいと思う素晴らしい配役です。
亀治郎さんが勘平を演じると知った時は、
本当にびっくりしました。
平成中村座で観た勘三郎さん勘九郎さんが印象深く、
全く想像がつきませんでした。
さらに亀治郎さんは、
藤十郎さんにならって上方の型で演じました。
詳しくはないのですが、
自分が発端になり、無実の罪で追い詰められていく様を
二枚目風情で美しく演じるのが江戸の型の勘平らしく、
上方の型は’「どうしてこんなことに。。武士に戻りたい」
無念や怒りが根底にあると聞きました。
「色に耽ったばっかりに。。。」
この有名なセリフも上方ではありません。
衣装も、それまで観た江戸の型が浅葱色の紋付だったのに対し、
亀治郎さんは地味な感じでした。
「藤十郎さんの上方に伝わる型を観て、いつかやってみたい。。
立役の二枚目としての勘平よりも、
物語としては上方の方が理にかなっている。。。」
と猿之助さんの著書にはあります。
それに、上方は、切腹し息絶える直前に羽織をはおる。
これは最後に武士になって死んでいく。。という現れだそう。
亀治郎さんの死に際の笑みを覚えています。
武士に戻りたかった勘平の想いが叶った瞬間。
歓びの笑みだったのだと思います。
この時、初役で勘平を演じたのでした。
あれから8年です。
いつか演じるかなぁと思ってはいましたが、
生配信で、とは想像もできませんでした。
記事のコメントによると、
家話で共演した後に幸四郎さんからお誘いがあったそう。
それは断れませんね(笑)
でもきっと。。歌舞伎のため。
今できることで力を尽くしたいと思っているのかと。
私は仕事なので生で楽しめません。
アーカイブを楽しみます。
どんなふうになるのか全く想像できません。
上方の型でなさるのか、江戸になるのか。。
型を超える。。そんなことがあるかもしれません。
土曜は仕事で全段を生で拝見できないので、
私は猿之助さんの回だけ楽しもうと思っています。
半沢直樹の前に勘平です。
楽しみを有難うございます。
aya。
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