最年少で歌舞伎夜話。
こんばんは。
今日は、松本金太郎さん(染五郎さん長男)、
市川團子さん(中車さん長男)の歌舞伎夜話に行ってきました。
松竹の戸部さんがいつもの進行役です。
戸部さんは「東海道中膝栗毛」の脚本を書いた方です。
緊張感たっぷりの様子で登場した二人は、
ブルー系のシャツにパンツを合わせたカジュアルスタイル。
金太郎さん小学6年生、團子さん中学1年生です。
二人は小学校が同じ、美術部で一緒だった時もあるそうです。
金太郎さんはシャイなのですね。
言葉数が少ない代わりに、目が印象的。
ジーっと考えたり、うなずくだけだったりするのですが絵になる(笑)
時々笑うお顔が染五郎さんを想います。
團子さんは以前と変らずムードメーカー。
終始ニッコニコ。
お客さんにわかりやすいように、
言い直したりして、とにかくサービス精神旺盛。
大御所のモノマネまで飛び出しました。
まず初舞台の話から。
金太郎さんは4才の頃、覚えていないそう。
團子さんは4年前の「ヤマトタケル」を語ります。
「よく声がつぶれなかった。今よりすごく声が高くてびっくり。
少し緊張したけど怖い、ビビるはなかった。」
「じいじ達を想ってセリフを言っていた」
そして2年前の国立劇場で初共演。
鏡獅子の胡蝶の精でした。
お互いを知らず、共演すると聞いて團子さんはネットで顔を検索(笑)
学校で会った際に肩を叩いて「頑張ろうな」
金太郎さんはその時に初めて團子さんを認識したそうです。
團子さんは「いっくん(金太郎さん)は歌舞伎の世界では先輩。
踊りはお稽古の成果が出せるか不安だった」と。
でも出来は悪くなかった、修行中の身ですけど(笑)と言ってました。
二人ともに踊り、立ち廻りが好き。
ちなみに團子さんは「いっくん」と呼ぶけど、
金太郎さんは「ねえ。。」とかみたいです(笑)
夏休みの宿題はあと少しだそう。
金太郎さんは、いつか弁慶をやりたい。勧進帳が好き。
父の役で一番カッコイイのも弁慶。
じいじが16才で初役だったので自分は15才でやりたい。
セリフは頭にほぼ入っているそうです。
女形はまあまあ好き。鏡獅子とかやりたい。
團子さんは、いつか黒塚やりたい。
狂言の「安達ケ原」は勉強していると言ってました。
歌舞伎の曲は体に入っているようです。
茶後見を務めた時に、出番後は毎日隈取の練習をしていたそうです。
じいじ&猿之助さんの「四の切」がカッコいい。
二人は、どんな役でもメリハリがあり、
ジワジワくるところがすごい。
また、立役、女形両方やりたい(四代目の影響か 笑)
女形は田舎者!?世話物の女房みたいなことかな。。
雰囲気が好きと言ってました。
二人ともに「伊達の十役」はやれるようになりたいみたい。
染五郎さんが務めましたし、金太郎さんは好きみたいです。
團子さんは、早替りをマスターしたいらしい(笑)
戸部さんが、昼夜二人でしたら面白い!とか、
途中で入れ替わったら!?と笑ってました。
二人が饒舌になったのは、
金太郎さんは仏像の話、團子さんはドラゴンボールの話。
金太郎さんは、お誕生日にお父様からカルラの仏像を、
昨日の千穐楽は猿之助さんからご褒美で毘沙門天をいただいた。
團子さんはゲームが好きなようで、
猿之助さんからのご褒美はゲーム関係みたいです。
ちなみに「猿之助さんはめっちゃゲームが強い!」
劇中で’ラマンチャの男’のパロディシーンについて。
團子さんは幸四郎さんにお会いした時、
「パクらせていただきました」と挨拶。
幸四郎さんのリアクションをモノマネし、会場が大爆笑。
金太郎さんは、今は大丈夫だそうですが、
声変わりで少しセリフが言いにくかった時があったそう。
團子さんも、少しづつ下がってきたと言ってます。
そして、團子さんは、
いっくんは、経験が多いから母音をはっきり言えるのがすごい。
金太郎さんの普段気をつけていることが、
動きを大きく、と鼻濁音なのだそうです。
團子さんの心がけていることは、
’楽しく’を意識してクリアなお芝居をすること、だそうです。
下を向くクセがあるので上を向くように。
一番後ろの席の70㎝くらい上を見るそうです。
特に今月猿之助さんから團子さんへは、
弥次喜多は古典の要素もあるので、
発音、イントネーション、音域、言い方に気をつけるように、とか、
セリフを言うタイミングなどのアドバイスがあったそうです。
普段、あまり褒められないそうですが、
本人いわく’褒められると調子に乗る’
褒めないでほしいそうです(笑)
ラストにお互いのすごいと思うところを聞かれ、
金太郎さんは「こういうトークでちゃんとしゃべれるところ」
團子さんは「ほめられても調子に乗らないところ」
團子さんは今月共演して、金太郎さんの経験値をすごく実感したそう。
二人でお話物をやりたかったので弥次喜多は嬉しかった。
また、猿之助さんとできたことが嬉しかったと言っていました。
まだまだいろんな話がありましたが書ききれません。
結びは恒例の記念撮影。
よろしければTwitterに写真をアップしてありますのでご覧ください。
きっと会場にいた全員が二人のファンになったと思います。
もちろん私も。
二人は希望です。
将来、弥次喜多を演じる日を楽しみにしています。
楽しい時間を有難うございました。
少し、團子さん寄りな内容で申し訳ありません。
私の心で聞いたお話です。
aya。
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