エノケソ一座。

こんばんは。


「京の年中行事 當る酉歳 吉例顔見世興行 

東西合同大歌舞伎五代目 中村雀右衛門襲名披露」

京都の先斗町歌舞練場で初日が開けました。

おめでとうございます!


南座が休館のため、今年の顔見世は歌舞練場だそう。

’京都の師走’と言えばこの公演と教えていただきました。

初日から盛り上がっているようですね。


私は猿之助さんの襲名公演の時に行きました。

師走の顔見世に行くなら猿之助さんと思っていたのが、

早々に実現しました。

また行ってみたいです。



★ここからはまた「エノケソ一代記」の内容に触れますのでご注意を。




今も余韻に浸っています。

お写真は世田谷パブリックシアターの入り口です。

ビルの3階にあり、こじんまりとしています。


劇場の入り口って大事だと思います。

一歩入ると夢の世界です。


お芝居の幕開きも大事だと思う。

どんなふうにお芝居の世界に連れて行ってくれるか

いつも楽しみにしています。


今回も、幕開きから心鷲掴みです(笑)


劇中劇の部分が多数あります。

私は拍手をしたり、手拍子したりしていました。

自然と体ものってました。


エノケンの偽物、エノケソ率いる一座の魅力的なこと!


エノケソの奥さんであり女優の希代子役は、吉田羊さん。

現代的なのに、古風な感じもあって素敵でした。

まさに昭和の女優。


猿之助さんにも希代子さんみたいな奥さんがいたらいいのに(笑)

やんちゃな亭主の芸に心底惚れこんで、ますますダメ夫にしちゃうけど。

あのお世話っぷりはすごい。


でもちょっと羨ましい。

好きな人にあそこまでできる立場や環境にいられることは、

幸せなのだと思います。

彼女の夢はエノケソなのだなぁ。。


コメディエンヌぶりもすごい(笑)

初めて舞台で拝見しましたが、百戦錬磨であるのがわかりました。

もっと愛が深まるといいなぁ。。次回が楽しみです。


座付作家の蟇田(ひきた)役は浅野和之さん。

三谷作品では常連だそう。

とんでもなく怪人でした(笑)


三谷作品で何役もこなすのが定番なのだそうですね。

ワンピースで三役こなしたのがわかりました。


今回、その役割をしているのが山中崇さん。

登場してわかりました!よくTVで見る方です!

この方も百戦錬磨な匂いがぷんぷんします。


一人5役という(笑)

歌舞伎役者真っ青な活躍!

後半は登場するだけで笑いが起きるくらい洗脳されてしまった。

すごい役者さんです。


座員の熊吉は、晴海四方さん。

阿弖流為の熊子的な癒しを感じる(笑)

動物なのに一本筋が通って誰よりも人間らしい。。みたいな(笑)

共感する人いるのだろうか。。。


エノケソの狂気の中でも、熊吉がいるだけで安心できる。

四方さんの存在は救いでした。


紅役の水上京香さん。

羊さんの大人な女性に対し、若さで勝負。

登場するとパッと舞台が明るくなります。

いつの時代も若者はたくましいと思わせる。


猿之助さんとのイチャイチャぶりが、

ちょっとジェラシーなのですぅ(笑)

観る方が女優さんとの絡みに慣れていないという。。


そして、一座ではないですが、

古川ロッパ役の三谷幸喜さん。

もう、登場するだけで可笑しいから不思議。


三谷さんは猿之助さんのことを’天才’といいます。

いろんな定義があると思うので反論しません。


天才だと思う部分もあります。。

でも私は猿之助さんは努力の人だと信じています。

三谷さんこそ天才なのではないでしょうか。


登場しただけで可笑しいから(笑)


三谷さんをよく知らないので語れませんけど、

猿之助さんをよくご存知だということはお芝居を観て感じます。


エノケソとロッパのツーショットはまだ探り合いな雰囲気がします。

それは猿之助さんが三谷さんを探っているようにみえました。

それでもとっても楽しそう。

だからこちらも楽しかったです。


もう一人。。

注目した’声’がありました。

影アナは山寺宏一さんではないですか!

その世界観がサイコーです♪

会場に一体感が出ました。


昭和SONGが流れてタイムスリップ。

1970年に亡くなったエノケンを私は知りません。

なのに音楽が心に沁みてきます。


猿之助さんが時代にぴったりハマっています。

きっとご本人は真面目にやっているのだと思いますが、

ちょっとしたことが面白い。

歌舞伎的な要素もさらっと入れています。



猿之助さんは、秋の巡業に続いてエノケソ一座で巡業中。

お怪我なさいませんように。


当日券は1時間前から発売だそうです。

諦めずに皆様も是非。



11月を無事に過ごすことができました。

有難うございました。


来月も感謝して楽しみます。



aya。

aya's lounge

歌舞伎に出合って 何だか人生変わりました。

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