エノケソ一代記。

こんばんは。


今、心が満タンです。

笑ったと思ったら泣かされて、

泣いているのに、どっと笑わせられる。


猿之助さんはやはり哀愁が漂う人。

可笑し味と憂いが重なります。

可笑しいのに泣けてきて、

悲しいのに笑いが起こる。


猿之助さんはエノケソそのものでした。


★ここからは内容に触れるのでご注意を。





猿之助さんの歌が上手い!びっくり!

って失礼ですが(笑)

初めて聞いた~~~

歌い慣れてる感あります。


昭和の歌のリズム感がばっちり。

ミュージカル調なところは???とうい箇所もあったけど(笑)

それもご愛嬌で面白いです。


しかも踊りも上手い!びっくり!

ワンピースで踊ってた甲斐がありました(笑)

羊さんとのステップ軽やか♪


あんなに踊れるようになっていたとは!

あ、でもエグザイルみたいな感じではなく、

あくまでも昭和歌謡で踊ってます(笑)


客席からは自然と手拍子が起こる場面もあり、

エノケソ一座の公演が行われる劇場と化しました。


エノケソ猿之助さんが本物のエノケンを慕う気持ちがハンパない。

最初はその想いが笑えるのだけど、

ふと気がつくと、いつの間にか狂気じみている。


でも何だろう。。その狂気は怖くなかった。

自然と受け入れてしまっていました。


それは私の中にもエノケソと似た部分があるから。


エノケソが初めてエノケンを観た時の衝撃を語るシーンが、

私が初めて亀治郎さんを観た時の感動と重なりました。


神に出逢ったかのように、熱を帯びて語るエノケソ。

私の人生もそこから変わったから気持ちがわかる。


その後、私も亀治郎さんのような考え方を持って

亀治郎さんに並走して生きていきたいと思うようになったから。

何だか泣けて泣けてしょうがなかった。


エノケソの、真似をしたいのではなく’なりたい’’同じでありたい’

という気持ちが痛いほど伝わるし、わかる。


ラストの決断は共感できなかったけど(笑)

なぜか自然に受け入れられたのは、猿之助さんのすごさ。


そこからがまた号泣でした。

エノケソは本物のファンなのです。

誰よりも本物を愛し、尊敬し、崇拝している。

本当は、会いたいし、誰よりも本物に認められたい。

その想いが可愛くて、痛くて、哀しい。


なれないのは解っているけど、なりたい。。

それは愛情なのかな。。と。


誰も立ち入ることができない、

エノケンと自分の二人の世界。


何だかわかるのです。



拍手に応えてカーテンコールがありました。

猿之助さんは謙虚な感じでした。

でも手を振っていました。

私も振った(笑)


面白かったし、余韻も楽しい。

もっと観たいと思う1時間50分。

幕間はありません。


三軒茶屋駅から歩いて7~8分というところ。

入口入ったところに小さなカフェスペースあります。

パンフレットは1000円です。


後方のお席でしたが、舞台が近く感じました。

私の位置は傾斜が大きくて、前の方が視界に入らずノンストレス。


ただ、表情をよく見たいのでオペラグラス使いました。

猿之助さんのクルクル変わる表情も必見です。


猿之助さん以外のことはゆっくり綴っていきます。


お芝居が好きで、役者さんが好きな方は、

より多くのことを感じられるのではないでしょうか。


有難うございました。



aya。

aya's lounge

歌舞伎に出合って 何だか人生変わりました。

2コメント

  • 1000 / 1000

  • rio

    2016.11.29 12:59

    @目千両目千両さん、やっぱりいますか! わかっていただけると思っていました。 それと先日の目千両さんの記事で、 染五郎さんと猿之助さんの納涼のお話を有難うございました! 私もジェラシー(笑)
  • 目千両

    2016.11.29 12:51

    『真似をしたいのではない 同じでありたい 』 私めの中にも確かにエノケソが!