黒塚納め。
こんばんは。
昨日に続いて新橋演舞場 夜の部に行ってきました。
夜の部は今日でラスト観劇のつもりです。
観終わると、すぐにまた観たいけど、今は心が穏やかです。
それくらいどの演目も大満足でした。
一階席真ん中あたりで先輩と観ました。
私のところは緩く傾斜があり、舞台がよく見えました。
書きたいことはたくさんありますが、
今は黒塚への気持ちを綴ります。
観劇前、猿之助blogの更新があるだろうと思い、
開くとやっぱり!
昨日今日と「黒塚」に関しての話をアップしてくださいました。
お衣装や鬘のこと、考えやテーマを
ここまで書いてくださったのは初めてです。
観る側がそれにとらわれないよう普段は言わないし書かない。
黒塚が大事だから伝えたかったのかな。。
伝えてくださって感謝です。
その想いを心に「黒塚」を観たら、
一景の岩手に泣けました。
歌詞が自然と耳に入ってきて、
糸を操る岩手の気持ちが切なく哀しい。
一景で、心の闇と光が見えました。
二景では、鬼の本性が出てしまうところが好きです。
ウキウキしていた岩手がまた裏切られて心を砕かれる瞬間。
このシーンの巧みさ。
気持ちの変化が自然です。
5年前を想うと、
言葉は悪いかもしれませんが、
全体的にもっとショーアップしていたというか、
勢いがあったというか。。
ビジュアルの進化だけでなく、いろんな試行錯誤を経て、
内面の進化がこの5年で目覚ましいのだと感じます。
猿之助さんが岩手の気持ちに寄り添っているのだなぁと。
二景の舞が猿之助さんの体に沁みて、力を感じない。
まず心がある感じ。
きっと私も変わりました。
同じように年を重ねて、見方が変化した。
猿之助さん、そして黒塚とともに進化していると嬉しい。
三景は、昔の派手な勢いより、
味わいあるダイナミックさになって好きです。
今日は、一瞬でしたが、とてつもなく悲しい顔を見てしまった。。
最近は鬼女が強く怖いのではなく、一人の女性に見えてしょうがない。
弱っていく姿に哀しみが溢れています。
心が鷲掴みされるように苦しくなります。
もう、鬼になることがありませんように。。
そう願わずにはいられません。
曲のすばらしさにも酔いしれました。
尺八は藤原道山さんでした。
そして、黒塚初演から箏の演奏をなさっているお家元。
今日拝見した舞台がマイベストな黒塚でした。
黒塚をずっと観ていきたい。。こんなに思った日はないです。
観ながら、生きているのが嬉しくなりました。
猿之助さんの黒塚とともに、
一緒に年を重ねていくことが楽しみです。
千穐楽まであと10日。
まだご覧になっていない方は是非観てほしいです。
黒塚納めになりました。
感謝。
aya。
4コメント
2017.01.18 22:50
2017.01.18 15:35
2017.01.18 14:04