進化する「黒塚」

こんばんは。


寒さ厳しい日でした。


午前中から夜にかけて三か所でお仕事がありました。

お客様の都合に合わせるので、

時間配分が上手くいかないのはもう慣れっこです。


それぞれ合間に時間が空いてしまい、

一度は帰宅し昼食をとり、

二度目はエスパス・ビブリオへ行ってきました。


やっと行けました!

四代 市川猿之助 舞台写真展 進化する「黒塚」


現在、新橋演舞場で上演中の黒塚は、

おもだか屋のお家芸です。


猿之助さんは2012年ご自身の襲名公演で初めて務めました。

新橋演舞場、名古屋 御園座、京都 南座、歌舞伎座、

そして今月の新橋演舞場で5度目です。


先代の黒塚を追ってきた猿之助さんが、

前回からは、初代猿翁の黒塚に近づけています。

戻して戻して初演時までいってしまった。

初演から77年が経っています。


頼りは古参の寿猿さんの記憶のようです。

寿猿さんの存在は宝ですね。


ちなみに、今上演している黒塚で、

箏のタテを務める中島さんは91才!

黒塚を三代の猿之助と共演なさっています。


こういう方々の存在が、

四代目の黒塚をより深くしていると思う。


写真展の写真たちを見ると、

ススキや明暗、化粧や鬘。。その進化がわかります。

そして私の記憶も甦ってきました。


四代目襲名公演の時は、

舞台上がすごく暗かった覚えがあります。

南座の時もそうでした。

二景の背の高い木が、そんなに目立っていなかったなぁ。


それが歌舞伎座から雰囲気がガラッと変わります。

先代よりももっと前に戻し始めた頃です。


今回はもっと違います。

私は今回が一番、猿之助さんだぁ。。。と思えました。

お正月2日にTVで舞台稽古の様子を見て、

何だか違う。。と感じました。


それは、見た目の違いではなく(そこまで記憶が良くないです)

猿之助さんの雰囲気。


実際の舞台を拝見して、

猿之助さんらしい優しさや繊細さ、

決して派手ではない、

心にじわじわくる現代に通じる感情。。


自然と伝わってきました。


遠い話ではなく、身近なこと。

猿之助さんを観ているといつも想う。


そんなことを巡らせながら、

仕事の時間が来るまで1時間くらい写真を見ていました。

読み物もあるので全く退屈しない。


まるで酸素カプセルに入ったかのように、

細胞が活性化しました(笑)


公演はあと2日。

写真展はあと3日です。

叶う方は是非に。


幸せなひと時でした。

有難うございました。



aya。

aya's lounge

歌舞伎に出合って 何だか人生変わりました。

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