人間として。

「壽 新春大歌舞伎」

市川右近改め三代目 市川右團次 襲名披露 

二代目 市川右近 初舞台

千穐楽おめでとうございます!


おもだか屋にとって節目の一か月でした。


6才の右近ちゃんの成長が、

観ているこちらも実感できる観劇になりました。

史上最年少の早替り、宙乗りを、

一か月間見事に成し遂げようとしています。


あまりにも小さな歌舞伎役者に、

初日は唖然としましたが、

その度胸と感性は大人顔負けでした。


だんだんと台詞にも抑揚が付き、

拍手を待って話し出すなど、

客席や芝居の空気まで感じているのには感動です。


早替りも早くなり、

お弟子さん方のお世話の甲斐もあったのかと。

本人も全速力で走るようになっていったのではないでしょうか。

チームワークの賜物です。


演じてみたいのは「狐忠信と白ひげ」だそう。

おもだか屋の血がうずうずしてきたようです。

長生きする楽しみが増えました。


まわりの右近ちゃんを見る目が優しく、

特に猿之助さんの初日の口上の微笑みは忘れません。


歌舞伎を好きになってほしい。。。

みんなの願いが詰まっていました。


右團次さんの気迫も凄かったです。

師匠 猿翁さんがなさったお役も演じ、想像を超える想いで、

朝から晩までの舞台を務めていたと思います。


どんどん痩せていくような気がして。

でもその分、どんどんエキサイティングで研ぎ澄まされていきました。


襲名する、ということは人間をその器にしてしまう。

ひと際、存在が大きく見えました。


来月は海老蔵さんとご一緒。

おもだか屋から髙嶋屋になったのだなぁと実感します。

正直、寂しいけど応援します。

また猿之助さんとの共演を心待ちにしています。


猿之助さんは、班女御前も岩手も、

今までと一味違う雰囲気でした。


昨年いろいろ経験したことや、年を重ねたこと。。

猿之助さんを進化させたのかと思います。


上手く言えないけど、角が取れたかな(笑)と。

それを’まろみ’と感じたのですが、

本来の猿之助さんの良さ(と私は思っている)、

優しさを感じました。


’猿之助’という名の宿命どおり、

人が何と言おうと攻め続けています。

同時に先代とは全く違ったカラーが表になってきているよう。


黒塚の進化は、

猿之助さんが’岩手’の人間像に深く寄り添うことにも

重きを置いたからなのかと思っています。


猿之助さんが言う、

阿闍梨様を信じたけど、ふと疑念がよぎる。

でも疑った自分の浅ましさを恥じて岩手が顔を伏せる。


私はこの’浅ましさ’という言葉が耳に残りました。

都人である岩手にとって、そういう自分が一番辛く切ないのでは。。


浅ましさがあるから鬼になってしまうのだろうけど、

恥じる心があるのもまた人間なのだと沁みてきます。


考え出すと止まりませんが、

それほどの舞台でした。


生きているのが幸せ。。。

観ている間ずっと感じていました。


あと1回。

おそらく淡々と務めるのだと思う(笑)

観ること叶いませんが応援しています。


猿之助さんをはじめ、役者さん方、裏方さん、

関わった全ての皆様に感謝。


有難うございました。

千穐楽が盛況でありますよう願っています。



aya。



aya's lounge

歌舞伎に出合って 何だか人生変わりました。

2コメント

  • 1000 / 1000

  • aya。

    2017.01.26 16:29

    @目千両目千両さん!有難うございます! 観に行かれたのだなぁと思っていました。嬉しいです。 染五郎さんが黒塚の照明についてお話なさっていたとは。 猿之助さんのこだわりでもあるので、 本人が聞いたらさぞ喜ぶでしょう。 優しさを一緒に感じていただけたのですね! 役者さんの素質というのでしょうか。。 猿之助になって、人間としても大きくなってきているのでは。。 と感じずににはいられませんでした。 染五郎さんの松浦候もサイコーでした! 太鼓の音を数える時なんて、こちらまでワクワクしちゃう(笑) 気持ち良い余韻です。
  • 目千両

    2017.01.26 16:16

    aya。さんの黒塚熱!?に感化されて 演舞場で拝見して参りました 実は 染さまが昨年末に國學院でのお話の中で 猿之助さんの黒塚の照明について言及なさっていたこともあって 拝見したい気持ちに火がつきました 「優しさ」私めも感じました! 照明も音楽もストーリーも素敵 いつかきっとまた拝見したくなっちゃうな