東から西へ。

歌舞伎座「四月大歌舞伎」

千穐楽おめでとうございます！

猿之助さんの古典を歌舞伎座で観ることができて

嬉しい25日間でした。

一門の皆様も出演していたのでお楽しみもたくさんありました。

昼の部の幕開きは欣弥さんの第一声が好きでした。

「醍醐の花見」はおもだか率が高かった！

右團次さんも嬉しかったです。

伊勢音頭で澤路さん右左次さんに目がいっちゃう時もあり、

熊谷陣屋の最初に猿三郎さんが登場するのも楽しみでした。

奴道成寺の所化にも一門の皆様はじめ、

右近さん米吉さん隼人さんなどいましたが。。

申し訳ないくらい猿之助さんに釘付けでした。

そして今回、義太夫に新たな想いを抱きました。

歌舞伎座ギャラリー演奏会に時々行くようになり、

皆様のお顔がわかるようになったことで親近感が湧いてきました。

先日の演奏会に出演の葵太夫と、三味線の繁二さん翔也さんは「吃又」

翔也さんは豊太夫と御簾内だったのでお顔は見えませんでした。

葵太夫方はきっちりとお顔が見えて、

吉右衛門さんとの共演に改めてそのすごさを体感させていただきました。

ギャラリーであんなに気さくにお話してくださるのが信じられない(笑)

「熊谷陣屋」も「帯屋」も聞いていて体に沁み込むようでした。

字幕ガイドで文字を追いながら聞くこともでき面白かったです。

中でも「帯屋」の谷太夫は、その空気感が好きでした。

もしかしたら心中物の帯屋が楽しめた理由の一つかもしれない。

何度となく聞いている谷太夫だと思うのですが、

今回は私の聞く耳が素直だったからかな。。格別でした。

谷太夫は来月松竹座の「野崎村」です。

夜の部の楽しみが増えました。

それもこれも真剣に観たり聞いたりできたのは、

やはり猿之助さんが出演しているからでしょうか(笑)

万野は初役で務め、

きっと試行錯誤したのだろうなと想像します。

初日あたりの’人で非ざる感満載’な感じから、

前楽は’底意地が最高に悪いリアル仲居’になっていました。

私は前楽の万野が一番好きでした。

本興行で2回目の相模は、

最初から丁寧に演じているなぁと感動でした。

日が経つと柔らかみが出てきて、

まるで夫婦物語かと思うくらいでした。

幸四郎さん高麗蔵さんに合わせていて素敵でした。

左近は猿之助さんの舞踊で私のベスト3に入りました(笑)

1位　京鹿子娘道成寺 by亀会

2位　黒塚

3位　奴道成寺

吉野山もいいのだけど。。。今の気持ちを勝手にランキング。

こうなったら、歌舞伎座でまだ誰も踊っていない、

娘道成寺を猿之助さんでお願いしたいです。

妄想が過ぎて話がそれました。。。

奴道成寺は黒塚に続いて幕見三昧でした。

またかかってほしいです。

劇中盛り上がった三つ面の場面。

なにも無ければ、来月また大阪松竹座 昼の部で観ること叶います！

まだまだ観たい！という方は大阪へ。

チケットはWebサイトに戻ってきているみたいです。

猿之助さんは淡々と西へ。

歌舞伎座で過ごした時間は幸せな思い出です。

有難うございました。

aya。