歌舞伎×スケート

こんばんは。


今日は友人宅でホームパーティでした。

はるばる子供を連れて参加してくれた友人もいて賑やかでした。

サプライズでBirthdayをお祝いしたら喜んでくれました。



さて、今も「氷艶2017」の感動に包まれています。

千穐楽前に観ていたら、確実にリピーターズチケットを買っていました。

危ない、危ない(笑)


会場の代々木第一体育館に先輩と入ると、

まず驚いたのが会場アナウンス!


男性のとってもいい声が!

職業病です(笑)二人とも聞き惚れてしまいました。

ケイ グラントさんに似ている低音ボイス。


後で知りましたが、アイスショーでは定番な方なようです。

スケート初体験の私はこういうアナウンスも初。

気分が盛り上がりますね。

リンクの奥には天井に届くくらいの大きな白い幕。

この幕はずっとこのままです。


真ん中だけが上に開いたり、

中央、両サイドの切れ目から役者さんが出入りします。

そして、マッピングがこの幕でずっと重要な役割をしていました。


宙乗りがふんだんに使用され、

ワイヤー、クレーンの工夫は歌舞伎の工夫そのもの。

幕の後ろにクレーンがあり、幕のド真ん中から仁木弾正が現れたり、

荒川静香さんは幕の上から登場したりしました。


天井に、幕上から逆サイドまで鉄骨が組まれ、

リンクの上を端から端まで宙乗りができるようになっていました。


仁木弾正役の染五郎さん、岩長姫役の笑也さん、

悪の二人宙乗りはラブシーンかと思うほど濃い空気(笑)

笑也さん999回目の宙乗りは氷上でした。


大蛇も幕上から宙乗り状態で登場し、

氷上に着地してからワイヤーがはずされます。

蛇体に人が入り、

スケーターの皆様が大蛇を高速で操ります。

本当に生きているようでした。


歌舞伎で登場するような大蛇が、

スケートで動くというまさに歌舞伎とスケートのコラボ。

スピード感がハンパなくて感動でした。


歌舞伎役者とスケートのコラボもブラボーでした!

正直、前半はスケート靴を履いたり履いていなかったり、

靴で氷上を歩いたりして、アレ???という感じでした。

染五郎さん笑也さんは履いていてもストレートラインだけだったり。


それが後半に歌舞伎役者さんがスケート率が高くなる!!

染五郎さん笑也さん亀鶴さん宗之助さん廣太郎さん。

皆さんが上手で胸が熱くなりました。


歌舞伎役者さん達はお衣装が歌舞伎さながら。

滑りながらセリフを言って所作をする。

全て音に合っているのがプロだなぁと涙が出ました。


しかも、染五郎さんと笑也さんのソロのシーンがあるではないですか!


染五郎さんの華麗な滑り!もう本当に楽しそう(笑)

客席に視線を向けると、

フィギュアファンの皆様が「ヒュー」など言ってくださり感動です。


フィギュアスケートのストレートラインステップさながらに、

リンクの端で決まると、ライトで花道が登場!

私は心の中で「ひやぁ~~~」

こうくるの!!と大興奮で、高速六方にニヤニヤが止まらず(笑)


宙乗りしながらクルクル回りっぱなしだし。

やりたいこと全部やっちゃうのね(笑)

面白すぎて笑って泣けました。サイコー♪


そして、サイコーにエキサイティングだったのが笑也さん。

前半からスケーティングの上手さは光っていました。

もともと得意なだけあります。

でもソロもあるとは!


お衣装的に足元が見えず、ターンをする時に靴が見える程度でした。

滑りがスムーズでターンもキレキレ。それに優雅。


ソロの時は変化した後で、獅子のような頭で登場。

顔の両サイドの毛を左右持ちながら滑ってる姿がすごい。


ひとしきり滑って中央に立つと、

上半身を前に曲げて毛を氷上に落しました。

「え~~~~~~~!!!」


まさか毛振りをするとは思わず。

スケート靴で氷上、衣装は重装備(笑)

これは会場内のボルテージが上がりました。

私はスタンディングしたかったくらい。


しかも長時間回し、高速になっていくし、

ポジション変えて向きを変化させてくれてる。


友人に言われて気がつきましたが、

笑也さんの毛振り自体を初めて観たかもしれません。

美しい弧を描いて圧巻でした。

泣けた(笑)


大詰の立廻り。

歌舞伎役者は、スケート靴を履いていても形が綺麗です。


スケーターの皆様が本気で斬りかかってくるのを、

見事に受けて重厚感ある立廻りにしていました。


私は立廻りがショー的になるのかな。。と想像していましたが、

その予想をはるかに上回り、見応えある立廻りになっていました。


善組唯一の歌舞伎役者、亀鶴さんの弁慶がアッパレでした。

スケーターの皆様はほぼセリフがない分、

亀鶴さんがしゃべって補っていました。


薙刀の扱いがさすがで見惚れました。

出番もセリフも多く、

亀鶴さんには珍しく声が枯れていました。


猿田彦と弁慶を演じ、

猿田彦の時は村上佳菜子さんとの夫婦でした。

美女と野獣のようで微笑ましく、

歌舞伎ファンとして何だかすごく嬉しかったです。


宗之助さん廣太郎さんも出番が多く、

ちょっと三枚目なシーンでは笑いも起こっていました。


歌舞伎チーム全員の声がすばらしかったです。

これはスケートファンの皆様も認めてくださったところかと。


マイクを付けてはいますが、

全ての言葉がはっきり聞こえ、抑揚、緩急、間がどれもすばらしい。

体育館中に響き渡る声を聴くだけでも幸せでした。

特に笑也さんの優しい響き。

あの声の主が58才男性のものと信じてもらえるのでしょうか(笑)

奇跡の声。


そして、スケート靴を履かず、歌舞伎上の悪役たちを演じた、

蘇我入鹿の國矢さん、地獄太夫の蝶紫さん、

石川五右衛門の松十郎さん、酒呑童子のかなめさんもよかった。


見せ場があり、歌舞伎的なシーンにホッとしました。

一人一人に「ヒュー」「フー」と声もかかり感動。


大向うさんもいました!

染五郎さんの最初のシーンだったかと思うのですが、

「高麗屋っ!」と三人くらいの声がはっきり響きました。

これはテンション上がりました!

その後もかけてくださっていました。


染五郎さんと笑也さんがスタンド席に現れるシーンもありました。

染五郎さんは南側。

笑也さんは北側。


それぞれ中央に立ち向き合い会話をします。

二人が空間を悪で支配したような感覚。

スタンド席だけで約9000席ある体育館です。

その広さに二人だけ。


ものすごい瞬間を目の当たりにしているのだと心が震えました。



スケートにチャレンジしたことで、

歌舞伎は無敵なのだと思い知らされました。

全てと融合することができ、これだけの底力がある。


でもそれは、役者さんをはじめ、

関わった全ての皆様の努力の賜物。


作品の誕生を観ることができて感謝。


team Lab、TAOのお話も少し残しておきたいです。

また明日に。



aya。


aya's lounge

歌舞伎に出合って 何だか人生変わりました。

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