野田さんのリーダーシップ。
こんばんは。
台風の進路が気になる週末です。
歌舞伎は海老蔵さんの「座頭市」が始まり、
若手の自主公演など8月らしい公演の幕が開き始めています。
ですが、私は明日明後日と早くも今月の仕事の山場を迎えます(笑)
いつも緊張してますが、
初めて行く会場で司会する緊張感は別物です。
こえを超えれば猿之助さんだと思い頑張ろう。
腹はくくっています(笑)
シーズンオフに忙しいのは有り難いです。
午前中のNHK「ひるまえほっと」に心踊りました。
関東ローカルの番組だそう。
これから録画を観る方はこの先は読まないでください。
また内容にも触れますのでご注意を。
歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」第三部’桜の森の満開の下’の
お稽古風景の放送がありました。
本日までスカイツリー近くのスタジオで行われていました。
先月中旬から始まっていたようですが、
大阪組、巡業組が加わり全員揃ったのは今月から。
歌舞伎ってすごいなぁといつも思う瞬間です。
作・演出の野田秀樹さんのインタビューを軸に、
Tシャツ姿や浴衣姿の役者さんたちの演技がチラチラ。
野田さんが拘ったことの一つが言葉。
セリフを全部七五調に変えたこと。
もともと自分の劇団が演じたお芝居だから、
口調が現代語ですよね。
全部歌い上げる感じではなく、
緩急をつける。。というようなニュアンスでおっしゃっていました。
作調で関わる傳左衛門さんの言葉になるほど、と思いました。
今までの野田版は、
勘三郎さんと野田さんで色々なことが決まっていきました。
それが今回は野田さんだけ。
ご自身も勘三郎さんがいないことを意識しているのではないか。。と。
野田さんのリーダーシップで進んでいる。
野田さんのインタビューの中でも、
勘三郎さんがいたことを感じるより、
むしろ。。いないことを感じると言っていました。
勘九郎さんのお芝居を観て、
声が似ているからドキッとする。
勘三郎さんだったら、ここはどう演じるだろうか。。
勘九郎さん演じる’耳男’は勘三郎さんにはどうかと聞かれ、
「彼だったら、もってこいの役」
耳男は最後まで’うろたえる役’なんだそう。
勘九郎さんもとても合っていると言っています。
それに、七之助さんがすごく役に合っていると。
夜長姫はサディスティックな役どころ。
ぴったりだそう(笑)
初めて会った時は中学生だった七之助さんの今の姿を見て、
感慨もひとしおのようでした。
兄弟を観て、芸が繋がっていくのを目の当たりにして、
歌舞伎はすごいと話していました。
お稽古風景ではお芝居中は誰も止まってない(笑)
巳之助さんは走っていたし、
勘九郎さんはクルクルしてたし。。
花形役者たちの身体能力を
いかんなく発揮したお芝居になりそう。
染五郎さんもいらっしゃいました。
インタビューではこの作品との縁を話してくださいました。
遊眠社が上演した舞台を実際に観た染五郎さん。
その時、役者をやめようと思っていたとか。
この作品を見て「やめるのをやめよう」
そう決意したそうです。
贔屓の皆様は承知のお話でしょうし、私も知っていました。
でもご本人の口から聞くとより感動でした。
舞台から’人間の生のパワー’を感じたと言っていました。
勘三郎さんが拘っていた「生きた芝居」
野田さんも拘って作っていらっしゃいます。
生きた芝居は観る側に伝わると信じています。
私は猿之助さんの生きた芝居に出会って、
今を大事に生きていきたいと思いました。
そして、勘三郎さんの生きた芝居に、
笑って涙して心を洗ってもらっていました。
「桜の森の満開の下」
どんなお芝居なんだろう。
より楽しみになりました。
有難うございました。
aya。
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