真夏の桜。
「八月納涼歌舞伎」初日おめでとうございます!
最高気温が37℃を超えました。
その暑さが吹き飛んだ!(笑)
第一部と第二部を観てきました。
どの演目も瞬きするのが惜しいほど面白かったです!
勘太郎くんが躍る「玉兎」にちなみでしょうか?
売店にはウサギ柄のグッズが豊富にありました。
記念にポチ袋をゲットしました。
満席のお客は泣いたり笑ったり。
手拍子あり、笑い声や歓声あり、まだ三部を観ていないけど、
昨年よりだいぶ好きな納涼歌舞伎になりそうです。
★初日ですのでネタバレは避けようと思いますが、
情報を知りたくない方はご注意を。
一部は三階席前方中央から。
「刺青奇偶」はやっぱり泣きました(笑)
中車さん七之助さん染五郎さんがそれぞれ初役で臨みます。
玉三郎さんが演出です。
中車さんの半太郎がかっこいい!
女に目もくれない博打好き。
ほぼ裸のシーンがあるのですけど、細いけどかなり鍛えていらっしゃる。
七之助さんのお仲は身投げをするくらいですから、
世の中を斜めに見てるし、
男で痛い目にあって不信感しかない。
前半は、そのお仲が半太郎に出合うことで
人生が、心が変わっていきます。
七之助さんの心の変化が自然でとてもキュンとしました。
どんどん半太郎に心が傾いていくのが目に見えるよう。
後半は、半太郎がお仲の愛情で心が変化していきます。
中車さんの心の動きに泣けてくる。
病床の七之助さんが、本当に今にも消えちゃいそうで。。。。
見ているだけで泣けました。
染五郎さんの政五郎親分の貫禄ったらありませんでした。
登場すると空気が変わりました。
ラストにギュッと場をしめてくださいます。
桜の下で命をかけた丁半の勝負。
とても見応えありました。
桜散る中、花道をお仲のもとへ急ぐ半太郎。
お仲はきっと生きて待っていると光を感じるラストでした。
初日なので、今後もっと二人の息があってくると思います。
現時点でこんなに泣けるなんてすごい。
「玉兎」勘太郎くん登場です!
清元連中には延寿太夫もいらっしゃる。
6才で一人舞台。
もうそれだけで胸がいっぱいになる(笑)
びっくりしたのは、ちゃんと世界観があること。
勘太郎ワールドなのです。
曲のリズムに絶妙にのって、愛嬌すら感じます。
そして、そこにしっかり魅了され心を引っ張られちゃう感じ(笑)
感動しかありませんでした。
すぐ次には「団子売」で勘九郎さん猿之助さん夫婦が登場。
大人が来たっ(笑)
お揃いの衣装、それぞれの紋が入った団扇。
そして。。。。
何より猿之助さんが可愛いんです!!!!!
こんな猿之助さんを待っていました!
お顔も恋する女房なんです!
あぁ。。。勘九郎さんとあんなこともしちゃうんです(照)
これは是非、少し遠目から、正面から見てほしいシーンです。
お楽しみに。
とにかく可愛くて、首をかしげてニコッとするお顔にノックアウト。
最初の幕も中村屋&おもだか屋カップルでしたが、
こちらも負けてません(笑)
勘九郎さんと付き合ってるのか!
と自分がパニックになるほどジェラシーでした(笑)
これは観たほうがいいです!
明るく一部が幕になりました。
二部も満席の大盛況。
一階席最前列中央から拝見しました。
「修禅寺物語」は新歌舞伎。
彌十郎さんの夜叉王は面作師です。
職人風情がぴったりで只者ではない感じ。
ラストのエキセントリックさがよかったです。
上昇志向が強い姉娘 桂を猿之助さん。
父の弟子と結ばれる妹娘 楓を新悟さん。
わかっていたけど猿之助さんが美しいのです!!!
最初に幕が上がると
猿之助さんが目の前にいるのでドキッとしました。
強気な感じもさすが!?で、
源頼家 勘九郎さんに見初められるシーンは、
またまたジェラシー(笑)
勘九郎さん、猿之助さんを持って帰っちゃうし。。
新悟さんの健気な妹も素敵でしたし、
弟子 春彦の巳之助さんの職人気質も一本筋が通っていて素敵です。
源頼家の家臣 萬太郎さんの立ち廻りは、
段取り観ていたらドキドキしたのですが、カッコよかったです!
萬太郎さんの下田五郎は、
3年前に猿三郎さんが演じたお役です。
そう思って拝見すると猿三郎さんが奇跡だな。。と。
ラストの猿之助さん演じる桂の表情を近くで見ることできて嬉しい。
勇ましくも戦火を逃れ、死を絶える表情。
次回はどんな表情を見せてくださいますか。
そして、お待ちかね!「歌舞伎座捕物帖」
昨年の続編です。
でも観ていなくても大丈夫です。
弥次さん喜多さんがまたまたやってくれました(笑)
ドリフ的なことはなかった。。。と思う。
今回もパロディのオンパレード!
TVネタ、歌舞伎ネタ満載です。
元ネタを知っていると倍美味しい(笑)
猿之助さんが演出ということで、
若手花形がかなり活躍しています。
隼人さん巳之助さん児太郎さん新悟さん贔屓の皆様は
たまらないと思う。
ある意味羨ましいかも。。。。(笑)
もちろん弥次さん喜多さんも大活躍ですが、
まわりをチョロチョロしているというか。。。。
とにかく猿之助さんの愛情たっぷりなんです!!!
竹三郎さん愛とか、寿猿さん愛とか(笑)
今回も本興行ではあり得ないことが起こっちゃってます。
劇中劇「四の切」がまさにそう。
あのメンバーであの配役は二度とないでしょう。
それに門之助さんが語ってるし、笑三郎さんが三味線。。
もう、どこを見てよいのやら。
猿之助さんの愛の配役ですね。
驚くべきは中車さんの釜桐座衛門の存在感(笑)
歌舞伎座の鳳凰が全て’カマキリ’になっているのも見どころです。
細かく探してみてください。
2パターンある結末を拍手で決める時、
今日は微妙な差でした。
もう一つをの結末を観たい欲に駆られる(笑)
あちらだったら誰が犯人でどうなるの???みたいな。
勘九郎さんもしょっぱなから飛ばしてるし、
七之助さんの女医がまた少しの出番でインパクト大。
千之助くんは唯一の正統派女子。
鶴松くんはキーパーソン。
猿弥さんはモノマネ入ってるし、
亀蔵さんとのコンビが面白くないわけない(笑)
金太郎くん團子くんの名探偵ぶり。
姿が男らしくなっていて感動。
虎之介くんの出番も多く、爽やかでびっくり。
廣太郎さんも大活躍。雰囲気が面白い。
弘太郎さをは猿之助さんにいじられる(笑)
一門の皆様のお顔も嬉しく、段之さんがツボで、
猿くんも久しぶりのような。
昨年よりも、高齢な方と若手が頑張ってます(笑)
そして昨年同様、弥次喜多がけっこう自由にしゃべってます。
染五郎さんがちょいちょい面白いことしてます。
拍手や笑い声でかき消されちゃうのがもったいなかった。
今日のお客の反応で、お芝居が変化してくるでしょう。
どんどん変わっていくと思います。
今回、旅はお預け。
でも旅をしたと同じくらいスッキリする。
歌舞伎座の初日の幕を無事に開けるため、
私も一緒に頑張った気がしてならない。
何だか達成感があるんですけど(笑)
一番のツボは・・・・
シリアスな場面なのに弥次さん喜多さんのメイクがアレなので。。
全然シリアス感がなくてウケる。
お客それぞれにお気に入りの場面ができそう。
猿之助喜多さんを近くでたくさん観ることができて幸せでした。
ラップでは是非、手拍子を!
次回観る時の進化が楽しみです。
二人のラストのセリフは。。。。。
桜吹雪の中、今回もやっぱりアレでした(笑)
有難うございました。
三部は来週に拝見します。
どんな桜風景でしょう。
超長文読んでいただき感謝です。
aya。
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