演出。
こんばんは。
今日はパズルがハマったように面白い日でした。
★後半は弥次喜多の内容に触れますのでご注意ください。
午前中から仕事で出かけ、
出先で合間にメレンゲの猿之助さんを観ました。
そして、いったん帰宅しWOWOWで野田版2作品を観て、
また夜の打ち合わせに出かける(笑)
録画機器を持っていない私は、
番組に執着しないのですが、
こう見たい番組を上手く楽しめると何だかLuckyです。
中車さんの番組は再放送(14日月曜23時)で、
楽しませていただきます。
メレンゲ猿之助さんの私的ツボは、
久本雅美さんのツッコミに嬉しそうだったこと。
久本さん、ありがとうございます(笑)
7月はオーランドでお休みを満喫していたようです。
未だにお料理に夢中とか。
笑顔満載でカッコイイ、
酔うとふにゃふにゃになるらしい猿之助さんでした。
野田版「研辰の討たれ」「鼠小僧」はシネマ歌舞伎で、
鼠小僧は歌舞伎座でも拝見しています。
何度観てもセリフ量にびっくりします。
野田秀樹さんの普段のお芝居を知りませんが、
この野田版に関しては、私が歌舞伎で経験したことがない量です(笑)
様式美で魅せることが多い歌舞伎では、
第一弾の研辰はきっと衝撃的だったのではないでしょうか。
でも。。セリフが多いけど、
勘三郎さんはそれすら魅力的に見えます。
早口だけど緩急ついていて、いつしか無心で耳を傾けている。
巧みな間合いや呼吸。。
歌舞伎の中にあり、やはり現代劇ではないと感じます。
2009年歌舞伎座「鼠小僧」は、
歌舞伎を観ながら初めて号泣したお芝居です。
思い出の作品でもあります。
今月の三部をまだ拝見していませんし、
感想も読んでいないのですが、
TVでお稽古風景を観て、セリフが多く、止まっている役者はいないよう。
野田さんの劇団の戯曲が初めて歌舞伎になりました。
その世界観も楽しみです。
どんなことを感じるでしょうか。
そういえば、納涼歌舞伎の会見インタビューで、
染五郎さんが今月は三人の演出家作品が楽しめる
とおっしゃいました。
「刺青奇偶」では玉三郎さん。
それまで玉三郎さん勘三郎さんで演じていたのを
新しい世代、中車さん七之助さんへ繋いでいます。
「桜の森の満開の下」では野田秀樹さん。
そして「歌舞伎座捕物帖」弥次喜多は猿之助さん。
三人三様過ぎて(笑)
今日は公演4日目。
初日からのお客の反応やご自身の手応えで、
猿之助さんはお芝居を変化させているに違いない。。
と妄想をしています。
今まで演出してきた作品がそうだったから(笑)
猿之助さんの新作が何度も観たくなる理由の一つです。
気がつかない部分も多いと思うのですが、
観てわかると頭の中が少し見えたようで嬉しいです。
今回、ギャグがないのにホッとしました(笑)
ドリフは好きだけど、現代のお笑いが得意でないのです。
歌舞伎特有のパロディ祭りで納まっているのが好きです。
TVネタ、歌舞伎ネタ、個人的なネタ(笑)
嬉しかったのは劇中劇「四の切」
弥次喜多は大道具アルバイトの設定なので、
猿之助さんは配役に入っていません。
門之助さんのblogに写真があったように、
隼人さん他が狐忠信を演じたり、
普段では絶対にあり得ない配役で上演されます。
上演されるのは、狐の正体を現す場面、
モフモフの源九郎狐が親への愛情を語る場面、
ラストの奥庭の場面です。
「四の切」初日の幕を無事に開けるために、
初日前日の稽古中に起きた殺人事件を解決していきます。
金太郎くん團子くん大活躍の展開です。
猿之助さんの愛情たっぷりな配役に、
初日はとても感動しました。
源九郎狐を猿之助さんで観たいのはやまやまですが(笑)
特に源九郎狐を演じる役者さん方が、
初役でここまでなさるとは思っておらず。。。
ものすごいお稽古量だと思いました。
猿之助さんの愛情に応えようという気持ちが伝わるような。
胸が熱くなりました。
前方から拝見したので、
初日ならではなハプニングが色々わかりました。
その中で初めて見る猿之助さんのお顔がありました。
あの時の見守るような猿之助さんのお顔は忘れません。
素敵でした。
頼れる兄であり、演出家。
猿之助さんの’お客を楽しませようとする心’満載の弥次喜多です。
四の切は猿之助さんの専売特許です。
演出だけでなく自身の演技や言葉でも、
ファンサービスしてくださっているのが優しいし、
猿之助さんらしい。
来週拝見する時はどんな進化を遂げているでしょうか。
楽しみです。
aya。
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