鯉つかみ。
こんばんは。
今日も歌舞伎座でした。
「吉例顔見世大歌舞伎」昼の部です。
染五郎さんブラボー!!
最初の演目「鯉つかみ」は染五郎さん奮闘公演でした。
★お芝居の内容に触れますのでご注意を。
このお話自体は愛之助さんで拝見しています。
染五郎さんでは初めて。
でもだいぶ違うものになっていました。
染五郎さん自身は、金丸座、ラスベガスに続いて3回目だそう。
満を持して歌舞伎座に登場という感じ。
テンポがよくてスピーディ。
早替り、舞台上手から下手への宙乗り、本水の立廻り。
ラスベガスの映像を彷彿とさせるマッピング。
所作事も入り、お芝居全体に緩急がついています。
いわゆる歌舞伎らしさもキチンと押さえていてすごい。
舞台転換も工夫していたり。。
染五郎さんが練りに練った内容というのが、
すごく伝わりました。
釣家の息女 小桜姫の許婚、志賀之助。
鯉の精が志賀之助に化けて、お家乗っ取りを企む。。
という奇想天外なお話。
染五郎さんは二人の志賀之助を演じます。
めちゃめちゃかっこいいです。
吹き替えの方はけっこう大胆にお顔が見えていたのですが、
かっこよかった(笑)
小桜姫は児太郎さん。
昨晩の「大石最後の一日」では、
悲恋だった二人が美しい姿でハッピーエンドになるのは嬉しい。
染五郎さんの早替りの速いこと!
裏を走るバタバタという音がサイコーにエキサイティング。
私のまわりは、皆「え!なんで!」と声に出てた(笑)
そのくらい速かったです。
ちょっとジェラシー(笑)
猿之助さんのこういうのを歌舞伎座で観たいから。。
マッピングの鯉が、ラスベガスまではいかないけど、
あんなふうなテイスト。
皆さん、普通に観てるけど、
あそこまでリアルな鯉は歌舞伎座では初めてではないだろうか。
映像だけでも大興奮でした。
宙乗りはささやかな感じですが、
それでも何かやってくれるのが染五郎さん!
途中、すごいスピードで落ちて、
お客をわざとヒヤッとさせる~怖かったぁ。
大詰は、志賀之助×鯉の精。
鯉の精に飲み込まれてしまった小桜姫を助けに行きます。
本水の立廻りです。
廻り舞台がまわって滝が登場するだけでテンション上がる。
おもだか屋ファンのサガ(笑)
お客さんももっとテンション上がっていいと思うけど。
慣れていないんだな、きっと。
ワンピースファンが来たら、
すごい騒ぎだろうなと想像しながら、大拍手してました。
ずぶ濡れになりながらの早替り。
これも速いしテンポいい。
鯉の着ぐるみを着ている方の動きは、
いつもながら感動します。
真剣勝負!
ここでも吹き替えの方が大活躍してます!
水の中でトンボをきったり、バク転側転(笑)
逆に、染五郎さんじゃないだろう、という感じで面白いです。
お客にわざと水をかけたり、
染五郎さんが一番楽しそう(笑)
まわりを固める皆様も手堅く、
ケレンだけに終わっていないので見応えあります。
正直、本水の場面しか期待をしていなかったです。
こんなに全編にわたって面白いなんて感動でした。
立師を務めたのは、
ワンピース出演中の猿四郎さん。
立廻りは本当にワクワクしました。
その後は、吉右衛門さんの「奥州安達原」
菊五郎さんの「直侍」
昼の部も豪華豪華。
感想書けるかな。。。
芸術の秋を満喫してる気分になれました。
ワンピースもいいけれど歌舞伎座も素敵です。
染五郎さんの心意気。
鯉つかみは最高に面白かったです!
有難うございました。
aya。
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