一番心にある舞台。

こんばんは。


今年もあと一日です。

大掃除を済ませて仕事も片付けて。。

気がついたら夕方日没!


この時期はスカイツリーと富士山がくっきり見えて嬉しい。

明日はお天気が良くないようなので見納めかな。


「今年一番心にある舞台」

猿之助さん出演以外の舞台もたくさん心に残っています。

ですが、ファンとして猿之助さん出演の中で勝手に考えてみます。


お芝居全体で思うとやはり「黒塚」です。


観るたびに感動が増していく黒塚。

それでも今年1月の舞台は衝撃的でした。

猿之助さんの’気’が劇場全体に充満し、

その集中力は観ている私に呼吸を忘れさせるくらい。


猿之助さんの中でも何か一つ深まったような。。。

舞台上にあるもの全てが生きてそこにある。

曲が心に沁みたのも今回が一番でした。

毎回、聞くのが楽しみで仕方がありませんでした。


背景の月は研ぎ澄まされ、

冷たくもあり、温かくもある。


いろんな絶妙な加減が重なり、

四代目の黒塚誕生を観た気分になりました。

これを超える舞台はその後なかったように感じます。


でも、キャラクターとなるとちょっと違う(笑)


昨年は「荒川の佐吉」の佐吉でした。

カレンダーにある猿くんに頬寄せたお顔!

生で見るたびにノックアウトでした。


今年は。。。「男の花道」の加賀屋歌右衛門です!


一番、トキメキました。


お蔦もよかったけれど、

やはり歌右衛門の笑顔が好きです。


登場する時の下駄の音。

もうそこからワクワクが止まりません。

暖簾をくぐり、姿が見えた時の艶やかさ。


目が見えなくなっていく悲しさ、

玄碩との運命的な出会いで絶望を乗り越え、

役者として大成する。


玄碩のために舞台を途中で降りることを決断し、

そのことを必死の想いでお客に許しを請う。


玄碩との約束を守り、

窮地を救い、舞う’老松’は本当に美しかった。

恩人のためだけに舞うことは幸せなのだろうなぁと思いました。


仲間を大事にする猿之助さんだからこその歌右衛門。

そこに究極の工夫を凝らした美が重なり、

とてもドラマティックな歌右衛門、猿之助さんでした。


私はいつもほぼ猿之助さんしか見えていないので。。

他の記憶が薄くなってしまいがち(笑)


その中でも男の花道は、

ほぼ歌右衛門しか記憶にありません。

それほど鳥肌ものでした。


お七の人形振りは何度でも観たい!

思い出すと今でもドキドキします。


上演を重ね、このお役を確実に自分のものになさった感じ。

博多座でなくて東京だったら間違いなく一番通っていたと思う。


いつか歌舞伎座で上演してほしいと切に願います。

若手に受け継ぐ前に。。。

一人でも多くの方に猿之助さんの歌右衛門を観てほしい。


実は、私のPCのホーム画面は明治座上演の頃から歌右衛門です。

猿之助さんの笑みに優るものはなし。


来年もいろんなお役の猿之助さんに会えますように。




aya。

aya's lounge

歌舞伎に出合って 何だか人生変わりました。

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