梅笑會 1

こんばんは。

春の嵐のようなお天気でした。


国立小劇場「梅笑會」に行ってきました。

笑野さん芝のぶさんの舞踊の自主公演です。


私の中ではお二人ともに、

おもだか屋、成駒屋の百戦錬磨な役者さんというイメージです。


舞踊で自主公演を開くと聞き、

お二人にとって大事な機会になるのではないかと思い、

その場に立ち会いたいし、観たいと思いました。


猿之助さんが出演することが後日発表になり、

チケットを買い足して今日明日と二日間参戦することにしました。


満員御礼で悪天候にも関わらず、

お着物の方も多くて華やかなロビーです。

役者さんのお顔も見えて注目度がわかります。


踊りは素人の目なので感想は控えますが、

とにかくお二人の真摯な姿勢に感動が止まりませんでした。


それぞれ一人で踊る姿を初めて拝見しました。

この日のためのお稽古はもちろん、

長い年月をお稽古にかけてきたのだと感じました。


二人の存在は小劇場では足りないですね。

大劇場でも魅せてくれると思います。


笑野さんの「男舞」は凛とした美しさで、

繊細だけど大胆でもあり、爽やかな色香。


芝のぶさんの「藤娘」は可憐で美しい。

柔らかく、愛嬌があり、お茶目な表情もあり妖精のようでした。


長唄は四丁四枚で豪華。

鳴物の中央に傳左衛門さんがいらして、

その贅沢な幕開きに会場がざわつきました。


ラストの義太夫「道行恋苧環」の竹本も豪華。

葵太夫と、若手の翔太夫樹太夫でした。

こういう瞬間はお客としても貴重で幸せだと感じました。


猿之助さんの求女は最初から最後まで舞台にいます(笑)

笑野さんの橘姫と、芝のぶさんのお三輪が取り合う!

可愛い女の争いもあり楽しかったです。


浅葱幕が落とされ、

猿之助さんが登場した時は言葉では言い表せないです。

嬉しくてワクワクして懐かしくて。


1月2月歌舞伎座の猿之助さんの化粧と違う(笑)

白塗りの色男。

帰ってきた~


二人を立てていたけれど、

そのオーラの凄さは健在で、逆に絆を感じました。


何より猿之助さんが嬉しそうで楽しそうに見えました(笑)

目線を客席に配り、ご機嫌な感じ。


左腕は完治していない感じが伝わりましたが、

そんなこと全く問題ない素晴らしい三人の舞踊でした。


引っ込みだけに花道を使います。

一人ずつ揚幕へ。

笑野さん、猿之助さん、そして芝のぶさん。


私は花外の花道よりでした。

芝のぶさんの気持ちのこもった引っ込みを観て、

何だか泣けてきた。


私の体全体に響いてきた。


後見は、段一郎さん笑猿さん笑羽さん、そして段之さん。

皆さんのお顔を見て泣きそうでした(笑)

こういうメンバーを待っていました。


舞台装置も立派で、お衣装も素敵。

裏方としてお仕事なさった皆様にも感謝です。


隅から隅まで笑野さん芝のぶさんの気持ちが行き届いた、

楽しい素晴らしい公演でした。

有難うございました。


明日も行ってきます!



aya。



aya's lounge

歌舞伎に出合って 何だか人生変わりました。

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