歌舞伎座 昼の部。
こんばんは。
もうすぐ猿之助さんに会えると思うとワクワクしています。
体はどっぷり疲れているけど大阪に行けば元気になる(笑)
ワンピースは一回だけにして、
懐かしい友人と会ったり、観光をしたり計画を立てました。
そうそう、松竹座で知人が働いているので会いたいし。
さて、昨日は歌舞伎座昼の部に行ってきました。
土日に劇場に行くことはほぼなかったので新鮮でした。
なんか雰囲気が違う(笑)
若い人がけっこういて驚きました。
演目は渋いけど、お休みに歌舞伎に行こうと思う若い人が増えたのかな。
嬉しかったです。
最初は「西郷と勝」
江戸城無血開城へと導いた西郷と勝の会談。。。
これ先月の三谷さんの「江戸は燃えているか」と同じではないですか!
舞台背景も似てるし(笑)
できれば歌舞伎座のほうを先に観たかったかもしれません。
三谷さんのほうは、全編コメディの中、
このシーンだけは真面目でとても白熱して緊張感がありました。
でも松緑さんと錦之助さんは印象は違いました。
穏やかな感じ。
西郷役の松緑さんは、ふっくらしてお顔も可愛らしい。
太ったのかはわかりませんが、大きく見せていて貫禄ありました。
勝との掛け合いというより、
一人でしゃべりセリフが膨大です。
真山青果作品らしく大変そうです。
登場は天然っぽい感じなのですが、
どんどん言葉に力がこもり、江戸を守る気持ちが伝わり、
勝だけでなくお客にも語りかけているような力がありました。
自然とその言葉力に惹き込まれていき、
勝の気持ちになれたような。
笑い方が豪快で、失礼かもしれませんが可愛らしい。
親しみやすいキャラクターでした。
錦之助さんの勝はスマートで爽やか。
あんまりしゃべらなかった(笑)
山岡鉄太郎の彦三郎さん、
中村半次郎の片岡亀蔵さんの良い声が響いていました。
二つ目は「裏表先代萩」
伽羅先代萩は観たことありますがこれは初めて。
そのはず23年ぶりにかかるのだそう。
伊達家お家騒動「伽羅先代萩」の話が表、
鶴千代毒殺のための薬を調合した医者を殺しお金を奪う小助の話が裏。
表は時代物、裏は世話物という趣向です。
菊五郎さんは裏の小助、表の仁木弾正を務めます。
小助は悪党だけど、菊五郎さんだと憎めない(笑)
仁木弾正の依頼で毒薬を作って褒美を手に入れた医者を殺しちゃう。
見ている私の満足感は何だろう。
一つ一つの動きや言葉が自然でカッコイイ。
これは玉三郎さんにも思ったことですが、
ベテランの皆様は段取りが見えないし自然なのにメリハリがあって。
すごい人を目の前にしているのだと感動します。
菊五郎さんの仁木弾正も楽しみでした。
弾正の出が好き。大好物。
たぶん菊五郎さんで初めて見ました。
スッポンから怪しげに登場する時のワクワク感ったらありません。
海老蔵さんの鋭さに鳥肌が立ちましたが、
菊五郎さんはもっと圧がすごかった。
出の場面は、ひと言もセリフはなく花道を去っていきます。
三階席からは蝋燭の灯りで定式幕まで伸びる影がいいんだな。
影まで只者ではないのです。
ラストの大立ち廻りも迫力ありました!
すごく大きな動きではないのに不思議。
死に方が夜の仁左衛門さんとかぶるのも面白いです。
また、なんといっても政岡の時蔵さんが素敵でした。
初役だそう。信じられません。
凛として温かく、キリッとして憧れの女性。。みたいな雰囲気。
できる上司みたいでかっこよかったです。
鶴千代の亀三郎くんが頑張っていました!
お稽古では八汐役の彌十郎さんが怖かったとか。
大きなお声で品があり立派でした。
八汐の彌十郎さんは迫力満点。
栄御前の萬次郎さんの存在感もいいです。
孝太郎さんがいらっしゃるのも新鮮な気がするのですが。。
裏と表で違う魅力を放っています。
床下が面白かったです。
荒獅子男之助は彦三郎さん。荒事もいいですね。
やゑ亮さんの鼠も大活躍!達者です。
盛り上がって弾正が登場する流れがいい感じ。
小助を裁く倉橋役の松緑さんもキリッとかっこよく、
弾正を裁く細川の錦之助さんが颯爽として素敵。
立役の梅丸さんも麗しく(笑)
怪我を負った外記左衛門の東蔵さんが、
舞えと言われるのが毎回可愛そうで(笑)
いつもの場面や、初めての場面があり面白かったです。
解りやすいので初めての方もいいと思う。
政岡を見ながら、猿之助さんの政岡が観たいと思ってしまう。
仁木弾正も観たいよ。
菊五郎さんはやっぱり癒されるなぁ。
気を楽にして見ることできます。
楽しかったです。
有難うございました。
aya。
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