新作歌舞伎 NARUTO 初日!

「NARUTO -ナルト-」初日おめでとうございます！

さっそく行ってまいりました。

個人的には。。

猿之助さんが新橋演舞場に帰ってきた記念。

私自身、昨年のワンピース以来の演舞場です。

ラスボス猿之助さんが登場したら、

劇場の空気が一変し嬉しいような懐かしいような。

それほど内容は触れませんが、

新鮮な気持ちで観たい方はここからお読みにならないでください。

NARUTOを観ながら感動が止まらなかった。

原作をほぼ知らないので、

歌舞伎ファンとして、

猿之助ファンとして。。と偏った観方になりますが。。

巳之助さん隼人さんが見事に一座を引っ張っていました。

その想いがナルトとサスケの想いに重なりバンバン伝わってくる。

ワンピースを観た方ならきっと思うはず。

まさにあの経験が今回に繋がっています！

想像していたよりも遥かに面白かった！！

もっと現代劇寄りかと思っていました。

でも違っていました。

ストーリーやキャラクターをよく知らなくても、

人間関係などや因縁などが丁寧に描かれて、

私でもすごく世界観を楽しめました。

恒例!?の原作ファンがロビーで熱く語る姿もあり、

聞き耳を立てていると(ごめんなさい)、

どうやら重要シーンの再現率は高いらしい(笑)

客席は、歌舞伎ファン原作ファンが混じっているような雰囲気。

新作が生まれる瞬間はお客もドキドキします。

空気は独特です。

これが面白いのですよね。

それでも、大向うがかかったり、

見得をすると必ず拍手があり、

お芝居が進むにつれて、お客も一体になっていきました。

巳之助さんのナルトは自然体、

隼人さんのサスケはどこまでもカッコよく、

二人が一回りも二回りも大きな役者さんになっていました。

ナルトとサスケの成長が二人の成長に重なります。

特に隼人さんの殺陣は目を見張るものがありました。

幸四郎さんの染五郎時代の’髑髏城の七人’の百人斬りを思い出した。

タイプは違いますが、魅せ方がゾクゾクするほど美しい。

全体に立ち廻りがバンバン入ります。

嘉島さん市瀬さんはワンピース時より遥かに見せ場が多くキレッキレ。

安田桃太郎さんも出番もセリフも多い。

アクションチームの皆様もたくさん登場場面がありさらにキレキレです。

殺陣好きはたまりません。

また、こんなに見せ場が多くていいのか！

というくらい活躍しているおもだか屋の皆様！

笑三郎さん笑也さん猿弥さんの安定感はものすごく(笑)

初日だっけ？みたいな。

個人的には笑也さんがツボで面白かったです。

猿四郎さん大活躍も嬉しい。

國矢さんが最初は誰だかわからず(笑)

超歌舞伎の姿とは真逆な。。

梅乃さんとともに良い感じです。

梅丸くんのサクラちゃんが可愛い。

隼人さんとのシーンはこちらが照れますね。

そして。。猿之助さんがサイコーです！！

二幕の途中から本人が登場します。

ラスボス感満載です。

登場した時の特大拍手もすごかった(笑)

ナルトとサスケと戦うシーンは感動。

やっぱり巳之助さん隼人さんが猿之助さんに向かってるように見える。

何だか泣ける(笑)

猿之助さんはあんなこともこんなこともするので、

見ながらヒヤヒヤなんですけど。。

思うより出番が多くてびっくりしました。

最強にしてサイコー！

今日は二階から観たのですが、

’近くで観たい病’が発症しそうです。

BGMが和楽器バンドばかりかと思いきや、

そうでもなかったので、これはやられた！と思いました。

特に幕開きは驚きました。

ちょっと悔しい(笑)

始まりは大事ですから。

じっくり芝居も楽しめて、

立ち廻りは緩急ついて、歌舞伎的だったりスピーディだったり。

幕間を入れて約4時間があっという間でした。

いい言葉がたくさんあって、

観る人の心によって響くシーンが違いそう。

私はラストのナルトの言葉に泣けました。

初日なので言葉が走り気味でもったいなかったけど、

これからブラッシュアップして変わると思う。

猿之助さん、おもだか屋の皆様だけ全部はっきり聞き取れました。

もっとテンポアップしてほしいけど、

大事な言葉はゆっくりお願いしたいな。。

次回は言葉を丁寧に聞いてみたい。

二階席からの眺めは最高でした。

上から見たほうが美しいシーンがあります。

三階は残念ながら見えないと思う。

まさに現代に生まれ、

巳之助さん隼人さん、今のメンバーだからこその新作歌舞伎！

ワンピース初演時に猿之助さんは言いました。

「仕上がりは90％。あとの10％はお客様がつくってくださる」

当時とは目指すことのニュアンスが違うかもしれないけど、

NARUTO歌舞伎もお客と一体になっていくことで進化をして、

完成形に向かっていくと信じています。

カーテンコールのアンコールはスタンディングでした。

それを見てホッとした笑顔の巳之助さん隼人さんが印象的。

私も胸が熱くなりました。

有難うございました。

観た後は心がスッキリするってばよ！

aya。