龍虎@納涼歌舞伎
こんばんは。
気がつけば8月の後半がスタートです。
歌舞伎座、新橋演舞場ともにあと8日です。
歌舞伎座納涼歌舞伎 第一部の感想を綴っています。
二つ目の演目は「龍虎」、舞踊劇です。
初演は昭和28年のようです。
現在の振りは十世三津五郎さん。
あまり上演されることはなく、
私は2008年に獅童さん愛之助さんで拝見しました。
今月の目玉といっても過言ではありません。
高麗屋親子共演となりました。
いろんな親子の舞踊は今まで何度か拝見しました。
幸四郎さん染五郎さんも楽しみでした。
もう。。まずはビジュアルが美しくて眼福。
幸四郎さんの龍は天からダイナミックに、
うねりながら降ってくる感じ。
大きくてブレなくて、
相手が息子でも容赦はありませんでした。
染五郎さんの虎は、地にしっかりと足を踏ん張って
上からくる龍と対決するイメージ。
以前、踊っている姿を観たのは、
国立で鏡獅子の胡蝶でした。
あの可愛らしい様子から一変。
雄々しくて、堂々としていて立派でした。
後半バテてきたかな、と応援したくなるムードになりましたが、
龍に遅れることなく食らいついていました。
毛振りは幸四郎さんが圧巻。
雄大さは気持ちがよかった。
こちらもドキドキする毛振りをしながらの’引抜’
後見の方たちのお見事なこと!
あれは緊張なさるでしょうね。
観ているこちらも緊張します。
ラストに隈取がとれるのも一興。
短い時間の中に仕掛けがたくさん詰まっています。
舞台装置が壮大。
是非、上の方からも眺めてほしいです。
また、竹本、箏、尺八、と贅沢な音色が心地よく、
どこまでも空と大地が広がっていくような気分でした。
とてもハードな舞踊だと思う。
余裕に見える幸四郎さん。
ついて行く染五郎さん。
親子が舞台で戦っていました。
お二人ともに気品があり、神々しいのはさすが高麗屋さん。
未来までお二人の踊りの共演を観ていたいと思いました。
ワクワクしていたら、
あっという間に終わってしまいました(笑)
有難うございました。
この後は新作歌舞伎「心中月夜星野屋」
落語が歌舞伎になりました。
続きます。
aya。
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