鬼揃紅葉狩@歌舞伎座

こんばんは。


季節の変わり目です。

夏の疲れを何となく感じます。


そんな時には劇場へ。

私のパワースポットです。


歌舞伎座「秀山祭九月大歌舞伎」昼の部のお話です。

三つの演目それぞれに楽しみにしていることがありました。


二つ目「鬼揃紅葉狩」は能の紅葉狩がもとになっている松羽目物。

舞台は能舞台風です。


楽しみだった理由は、

猿之助さんが亀治郎時代に踊った時、

心を完全に持っていかれた舞踊劇だからです。


とはいえ、亀治郎さんが躍ったのは、

「三代猿之助四十八撰」の中の一つ。

つまりはお家芸です。


’鬼揃紅葉狩’を先代(現 猿翁)が、

ケレン味たっぷりにアレンジしています。


美しい更科姫が実は鬼女だった。

亀治郎さんの姫の舞が今月の幸四郎さんよりもずっと長かったような。


姫の姿で鬼がチラチラ出てくるところから

おもだか屋の真骨頂!


今月の幸四郎さんのように品格を保ったままとは、

良い意味でほど遠い(笑)


はける直前は姫の姿で鬼の形相になり、舞は激しく、スピードアップ!

腰を折ったまま跳ねるようにはけていった記憶があります。

ここがいいんですよね~


でも幸四郎さんにはもちろんありません(笑)


今月の侍女は、

高麗蔵さん米吉さん児太郎さん宗之助さんの4名ですが、


おもだか屋バージョンの時は6名でした。

松也さん梅枝さん巳之助さん隼人さん右近さん吉弥さん。

毛振りがありました。


今月は少しだけの毛振りでした。


おもだか屋バージョンはとにかく派手!


Twitter情報で、

今月は6代目歌右衛門さんが振りつけた’鬼揃紅葉狩’を

勘十郎さんが復活させたものと知りました。


なるほど、古風な雰囲気がしたのはそのせいかも。


いつかの秀山祭で幸四郎さん(当時 染五郎)が踊ったものとも違うなぁ。。

と思って調べると、


その時は「新歌舞伎十八番 紅葉狩」でした。

成田屋のお家芸です。


どこが。。と明確にはわからないのですけど、

楽しみにしていた姫の舞が少し短く感じました。


結果、三つのバージョンで観ていることになります。

やはり。。おもだか屋が一番好きだ(笑)

幸四郎さんを拝見してウズウズしてしまいました。


だから、いつか猿之助さんで観る日のためにも、

今月の幸四郎さんは必見なのです!


幸四郎さんの更科姫が美し過ぎて、

鬼女になってからの隈取のお顔がかっこよすぎます。


花道から侍女たちを連れて登場した時、

そのお顔に「ほーっ」となりました。


前の幕では雪姫の夫役だったのにこの麗しさ。

頬がふっくら可愛らしいし(笑)


姫と出会い、鬼女とわかり退治をする平維茂は錦之助さん。

変わらぬ美男子ぶり。すごい。


従者は、隼人さん廣太郎さん。

いつか平維茂を隼人さんもなさるのかな。


侍女たちも美しい。

米吉さんのインタビューを読むと、

隈取をするのは人生初めてだそう。


女方の役者さんはあまり機会はないですよね。

鬼女に早替りするのが楽しみな反面、不安とおっしゃっています。


そう言われると注目しちゃいます。

皆様も是非に。


姫たちとお酒を酌み交わし寝てしまった平維茂たちは、

男山八幡の末社の舞によって目を覚まします。

新歌舞伎十八番では’山神’ですね。


男山八幡の末社は、東蔵さん玉太郎さん。

祖父と孫の共演です。

観ているだけで幸せです。


竹本と常磐津、大薩摩。

演奏も聞きごたえありゴージャス。


鬼女になってからの幸四郎さんの立ち廻りは、

姫とのギャップがあり過ぎてテンション上がりました。


約55分と少し長いかと思いきや、あっという間でした。

でも、おもだか屋バージョンは70分だった(笑)


幸四郎さんの女方はどんどん美しくなっていく。

迫力満点の後半も面白かったです。



それにしても、幸四郎さんの三演目三役のふり幅がすごい(笑)

先月も思い出すと頭が混乱するくらい。



楽しませていただきました。

有難うございました。





aya。





aya's lounge

歌舞伎に出合って 何だか人生変わりました。

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