金閣寺@歌舞伎座

こんばんは。


三連休はお仕事でした。

私とともにお仕事の方も、

また、お休みだった方もお疲れ様でした。


暑さの中でも秋らしい空気を感じてウキウキしています。

秋も面白そうな歌舞伎が目白押しです。


10月は大阪遠征と歌舞伎座昼夜を観劇予定です。

大阪では旅も食も楽しみたいと思っています。



さて、まだまだ盛り上がっている秀山祭。

少し時間が経ってしまいましたが、

金閣寺で想ったことを書き留めておきます。


なんと言っても児太郎さんの雪姫が素晴らしかったです。


お父様の福助さんや雀右衛門さん、菊之助さんなどで

拝見したことがある雪姫です。


何だろう。。今まで感じたことがない新鮮な雪姫でした。


この10年の児太郎さんで印象深かったお役が次々に浮かんできました。

私は10年しか知らないけれど、

とうとう歌舞伎座で主演を、雪姫を演じる時が満ちたのだと、

じわじわ嬉しくなってきました。


立ち姿が、後姿までも美しく、どこを切り取っても絵のよう。

古風な雰囲気が素敵です。


形の良し悪しはわかりませんが、

すごく気持ちが伝わってきて、

知っているのにその後の展開にドキドキしてしまいました。


うわわ。。と思ったのが、

捕えられた夫、狩野之介直信が登場した時でした。


二人はお互いに縄をかけられ両手が使えません。


幸四郎さんの儚げな美しさにも驚いたのはもちろん、

雪姫の夫を想う気持ちのテンションがグッと上がったのがわかりました。

夫を助けたいと必死な想いが切ないほど伝わります。


幸四郎さんの気持ちが動くのもわかりますし、

対面する場面は短いので、

瞬時に雪姫の心の炎が大きくなるようでした。


そこからはファンタジー。


桜の花びらが降り注ぎ、

集めた花びらにつま先で鼠を描くと、

絵が動き出し雪姫を縛っている縄をかみ切ってしまいます。


雪姫は絵師 狩野雪村の娘。

この現象は祖父の雪舟も経験しています。


夫と対面してからこの場面まで、

必死の想いに感動です。

奇跡が起こるのが納得。


ちょっぴり残念だったのが、

桜の花びらがもっと降りしきる感じが好きだったことでした。



胸がいっぱいになったところで、

この後少し経ってから福助さんの登場です。


雪姫同様、松永大膳に捉えられていた

将軍足利義輝の母である慶寿院尼役。


登場する時に「成駒屋っ!」の大向こう。

うわわわわ。。。と大興奮です。


そして登場したお姿で、また胸がいっぱいになりました。

劇場の空気を変えてしまう存在感。


それまでの時間とか、高揚感とか、

全てこの瞬間に向けてのものだったのかと思えてしまうほど。


私が歌舞伎を観始めた頃、

毎月のように舞台に立つ姿を観ていました。

それに、アメブロの私のblogにコメントをしてくださった

という思い出もあります。


お声を聞いたら、一気に引き戻された。

何だか若々しくも感じました。


役者さんの復帰公演は何度も経験しています。

その度に’有難う’という気持ちしかないです。


戻ってきてくださり感謝。

歌舞伎ってあったかい。



真柴久吉役の梅玉さんのおおらかさが、

お芝居全体を包み込み、

幸四郎さんの直信とのロマンスも初々しい。


大膳役の松緑さんの悪の貫禄が、

雪姫をいっそう盛り上げていました。


彌十郎さん亀蔵さん橋之助さん福之助さんなどや、

お弟子さん方のチーム感に感動しました。



児太郎さんの雪姫の第一歩。

観ることができて幸せでした。

これからが本当に楽しみです。


福助さんが次回どんなお役をなさるのか。

私の楽しみがまた増えました。


有難うございました。



まだご覧になっていない方は是非。





aya。







aya's lounge

歌舞伎に出合って 何だか人生変わりました。

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