松竹梅湯島掛額@歌舞伎座 1
こんばんは。
明日は小寒です。
暦通り寒くなりそう。
猿之助さんの新年会がありますが、
私は仕事があり参加できません。
参加したことがないので、
いつか行ってみたいなぁと思う気持ちはあれど。。
まぁ天邪鬼なので(笑)
今月は舞台を楽しみます。
さて、初日に拝見した歌舞伎座夜の部。
写真は歌舞伎座二階ロビーの一角です。
Eテレの生中継はここから行われていました。
石田ひかりさんはめちゃめちゃ美人さんでした。
三つの演目ともに面白く、
古典から始まり、獅子舞などお正月気分も味わえ、
ラストは笑いと美しい人形振り。
バランスがよくて、あっという間でした。
あああ。。。
やはり猿之助さん出演の「松竹梅湯島掛額」はサイコー!
コメディで、お話の筋がわからなくてもとにかく面白い。
時事ネタ満載で若い方からお年寄りまで皆が楽しめると思う。
「吉祥院お土砂の場」「四ツ木戸火の見櫓の場」の
二つの場面から成る演目。
この二つの場面はもとは違う作品のそれぞれの場。
それをピックアップして繋げてしまったのだそう。
だからあまり深く考えなくてもOKだと勝手に思ってます(笑)
猿之助さん演じる紅屋長兵衛は、
紅長(べんちょう)と呼ばれています。
吉祥院お土砂の場では主役というか、キーマンです。
恋のキューピッドでもある(笑)
優しいし、ユーモアあるし、お茶目。
七之助さん演じるお七は、
幸四郎さん演じる吉三郎を慕っています。
ですが、家の借金の代わりに嫁に出される話があったり、
妾にされそうになったり。。
その美貌のゆえに恋の成就が難しそう。
そこで紅長が大活躍をして、
二人をくっつけるのです。
あんな提案しないでしょう(笑)とか、
そんなベタな(笑)とか、可笑しいのだけど、
猿之助さんの魔法に劇場内すべてがかかってしまうのか、
何だか幸せな気分になっていくし、空気があたたまる。
かけると人がフニャフニャになってしまう’お土砂’をかける様は、
もう得意のいたずらっ子になってます。
法界坊の時は’悪’がちらついたけど、
今回はお土砂が魔法の粉に見えてくるくらいフェアリー感あります。
そんな見方は私だけかな(笑)
それに幸四郎さん七之助さんとの共演が、
観ていて本当に嬉しいです。
幸四郎さんをいじる場面の猿之助さんがイキイキしていること!
これはもうジェラシーです(笑)
幸四郎さんは夜の部二つ目の前髪美少年役です。
物腰も話し方もゆったりしているところを、
猿之助さんがひょいひょいツッコんでいきます。
七之助さんもゆったり話すお嬢様。
猿之助さんとのやり取りでコメディエンヌぶりを発揮しています。
猿之助さん次第でどんどん可笑し味が増していくと思う。
進化が楽しみです。
お七を妾にしたい主君のため、
お七を探している長沼六郎は松江さん。
松江さんが時事ネタを一気にぶっこんできます。
ここまでする!というくらい大量ぶっこみ(笑)
好きだなぁ。。夜遅い時間だからこれくらいライトなほうが好み。
また観たい!
お七の母役は門之助さん。
下女のお杉は竹三郎さん。
お二人の登場は安定感しかないです。
竹三郎さん、お元気そうで何より。
セリフがたくさんありますし、次の場も登場します。
猿之助さんがさり気なく
竹三郎さんをエスコートしていたのを見て胸が熱くなりました。
なのにその後は竹三郎さんに暴言吐いてた~
でもこのやり取りも嬉しい。
猿之助さんが竹三郎さん大好きなのが伝わってきます。
気を楽に観ることができて幸せな気分になりました。
吉右衛門さんで拝見した時の場面がなくなっていたり、
かなりスッキリさせて上演に至っている感じです。
猿之助さんの案かな。。。。
約1時間、猿之助さんが芯になり進みますが、
その後の「四ツ木戸火の見櫓の場」は七之助さんの場面になります。
実は、吉三郎は元は侍で失くした名刀を探している身でした。
その名刀をお七が見つけ、
どうにか吉三郎に知らせたいと想いが爆発します。
猿之助さんも幸四郎さんも登場しませんが、
七之助さんの初日の緊張感ある人形振りには魅せられました。
その感想はまた次回に。
aya。
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