ひと時代の終わり。

哲学者であり、

スーパー歌舞伎の生みの親である

梅原猛さんが鬼籍に入りました。



何となく猿之助さんの亀治郎時代の著書「カメ流」に手が延びました。


そこには梅原先生は「メンター的存在である」とあります。

大学時代、インタビューで将来のどのようになりたいか聞かれると


「梅原猛になりたい」

そう答えた記憶があるそうです。


それを直接、先生にぶつけると、

「君は僕にならんでええ、君は歌舞伎界で僕を生かしてくれ」

そうおっしゃったとあります。


猿之助さんはその言葉を心に進んできたのだと胸が熱くなりました。


今日の産経新聞の記事で、

「平成最後の年に人生の幕を閉じられたことは、実に先生らしい。

まさに、ひと時代が終わった感がいたします。

先生の傍で学ぶことを懇願した折、

『君は歌舞伎界で梅原猛を生かしてくれ』との言葉が忘れられません。

これから、それを実現すべく精進して参ります」


後ろ向きな言葉は一つもなく、

とても猿之助さんらしい言葉だと思いました。


亀治郎時代から、亀治郎さんを通して梅原先生を感じてきました。

本も読んだことはないし、肉声を聞いたこともありません。


でも、亀治郎さんの歌舞伎への取り組み方、

私たちに向けた発言などから、

私自身も影響を受けていたのだと思っています。


猿之助さんは私のメンター的存在ですから。


猿之助さんが話す梅原先生の「独歩」のお話。

私は忘れられず、その言葉を胸に仕事や好きなことに邁進してきました。


「好きなことをやる。一人でもやる」


今でもこの独歩の精神は私の中で生きています。


猿之助さんの気持ちは計り知れませんが、

これまで同様、独歩の道を進み、

誰が何と言おうと、

四代目らしい猿之助であってほしいです。



梅原先生のご冥福をお祈りいたします。




aya。





aya's lounge

歌舞伎に出合って 何だか人生変わりました。

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