芋堀長者@新春浅草歌舞伎

こんばんは。


各座は中日を過ぎて後半戦が始まりました。


私のまわりでとうとうインフルエンザにかかった人が!

かからないには、これがいいあれがいい。。と

もっぱらその話題です。


役者さんをはじめ、出演者、スタッフの皆様は、

気が気でないと思います。

千穐楽まで無事に公演が進むことを願っています。



さて、拝見したばかりの浅草歌舞伎第一部。


三つ目の「芋堀長者」は舞踊劇です。

巳之助さんのお父様、三津五郎さんが

2005年に45年ぶりに復活させました。


松ヶ枝家の息女、緑御前に一目ぼれをした芋掘りの芋掘藤五郎。

緑御前の婿を選ぶ舞の会に潜り込みます。


ですが、藤五郎は舞が苦手。

一緒に参加した友人の治六郎に

面を付けさせ自分の代わりに踊ってもらいます。


先に踊りを披露する菟原左内、魁兵馬は、

舞上手でイケメン(笑)


次に面を付けて藤五郎の代役で踊った治六郎が舞上手だったため、

姫は面を外して踊るよう希望します。


藤五郎は観念して踊りますが、

お世辞にも上手とは言えない舞。


ザワつく中、

意を決して、生業である芋掘りを踊りにして、

田舎風な踊りを踊ります。


一同、びっくりしますが、

姫は大いに喜んで藤五郎を気に入るのでした。



芋堀藤五郎は巳之助さん。


私はもしかしたら、

今まで巳之助さんの中に三津五郎さんを探していたかもしれません。

それに気がついた。


もちろん笑顔など、似ているところは多々あるのですが、

それよりも巳之助さんの個性が面白くてたまらなかったのです。

踊りが楽しかった!


当たり前だけど父子は違う人間です。

ワンピースやNARUTOを経て、

こんなにも魅力的な役者さんに進化するとは。


第一部は、この演目でやっと登場する巳之助さん。

登場するとお客からはひと際大きな拍手が起きました。

みんな、待っていた。


おおらかで、心を軽くしてくれる踊りは、

目が離せず、いつまでも観ていたいくらいでした。


友人役の橋之助さんは、

もう立派な浅草歌舞伎メンバーの一人ですね。

巳之助さんとのコンビが息ぴったりで楽しかったです。

コメディのセンスもありそう。


舞上手のイケメンコンビ、松也さん歌昇さん。

こちらもコメディ要素たっぷりで負けてない(笑)


姫が藤五郎を選んだ時の

「えー!!!」と声を揃えて言うのは笑いました。


緑御前は新悟さん。

何とも優しい雰囲気が素敵でした。

ほんわかしている感じ。


巳之助さん新悟さんのHappyな瞬間は、

こちらが恥ずかしくなるほど幸せ感が漂う。


腰元の鶴松さんの佇まいがいいし、

松ヶ枝家後室の歌女之丞さんが場を締めています。


常磐津と長唄の掛け合いがとっても華やか。

それだけでウキウキしてくる


ラスト、全員でリズムある芋堀の踊りを踊るシーンは、

じわじわと幸せな空気に満たされ笑顔になります。


一緒に踊りたくなる(笑)


これは芯を務める巳之助さんの力が大きいかと。

こんなにもお顔も仕草も踊りも。。

全てが表情豊かで明るくて。


そして、時代味を感じます。

古風な人だなぁと思う。


三津五郎さんに感じた同じ時代味を

巳之助さんにも感じるようになりました。

似ている。。というより同じ。

嬉しいなぁ。



楽しませていただきました。

有難うございました。


叶う方は是非!浅草へ。




aya。





aya's lounge

歌舞伎に出合って 何だか人生変わりました。

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