義賢最期@新春浅草歌舞伎
こんばんは。
今月の歌舞伎はあと一週間をきりラストスパートです。
私はあと一回、歌舞伎座夜の部に行く予定です。
たくさん楽しませていただきましたが、
観に行っていない公演ももちろんあります。
新橋演舞場は観に行くのを悩んでいるうちに
チケットが売り切れてしまったので行きませんでした。
また、歌舞伎座昼の部は、
夜の部をリピートしているので控えました。
久しぶりに観劇した国立も楽しかったし、
毎年恒例の浅草歌舞伎は見応えありました。
浅草は幼い頃から馴染みがある町です。
10年前は亀治郎さんが大役に臨むのがとても楽しみでした。
亀治郎卒業時などの思い出もたくさんあります。
その時代のメンバーから次世代にバトンが引き継がれ、
今では松也さんを中心に若手たちが意思を継いで頑張っています。
猿之助さんが出演していなくても、
浅草歌舞伎には猿之助さんをはじめ、
多くの先輩役者たちの想いが詰まっています。
それを思うと足を運ばずにはいられないのです。
第一部の「義賢最期」は過去5回ほど観ています。
そのうちの一回が浅草歌舞伎で愛之助さん主演でした。
考えてみたら、愛之助さんと海老蔵さんでしか観たことがありません。
今回は私の中では3人目。
松也さんの義賢は素敵だろうなぁと予想はしていました。
昨年の’綱豊卿’に続いて仁左衛門さんのご指導を仰ぐということも
期待を大きくしていました。
でもそれを遥かに超えて素晴らしかったです。
歌舞伎座で演じる日も近いのではと思いました。
平家に打たれた源義朝の弟、木曽義賢。
館にやってきた平清盛の使者を殺してしまう。
平家に反逆心あり、と攻められて絶命します。
義賢を演じる松也さんは本当にカッコよかった。
何だか清らかな感じすらしました。
そして、とても熱くて圧倒されてしまった。
所々、仁左衛門さんを思う節回しもあり、
おそらく教わったとおりになさっているのかと想像できます。
でも、大立廻りの力みなぎる感じは松也さんでした。
このお話の見どころの一つ、ラストの立廻り。
なかなか絶命しないのが面白いところ(笑)
良い意味で言うのですが、
まるで劇団☆新感線を観ているかと思うくらい
キレキレでキマッていました。
BGMをかけてみたい気分になりました(笑)
ひと振りひと振り、渾身の力で戦っていて、
目が離せませんでした。
源氏再興を願う。
純粋な想いに感動でした。
義賢の最期まで一緒に戦う女性、小万も魅力的です。
私は小万のキャラクターが大好きです。
今回は新悟さんが演じています。
キリッとしていてカッコイイ。
義賢が源氏の白旗を小万に預けるのが納得です。
松也さんに寄り添う新悟さんの姿に切なくなった。
小万は本当は一緒に最期を迎えたかったのだろうなぁと思う。
絶命寸前の義賢を振り切って走る姿は、
強くて優しくて美しかったです。
お姫様の新悟さんもいいけど、
私はこういう勝気な新悟さんのほうが好きかも。
素敵でした。
他の役者さんも皆さん熱く、
チームワーク良い義賢最期で大満足でした。
松也さんは当たり役ですね。
歌舞伎座でなさる時を楽しみにしています。
この勇姿を観ることができるのは、あと4日です。
叶う方は是非、劇場へ。
来年に続く今年の舞台だったと思う。
有難うございました。
aya。
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