名月八幡祭@歌舞伎座
こんばんは。
猿之助さんが夏の巡業に出演するようです。
公式にはまだですが、いくつかの会場のHPで発表になりました!
なんだかもう。。。
相思相愛の幸四郎さんと旅も一緒だなんて。。。ぶつぶつ。。
二人は楽しみなんだろうな。。
ジェラシーしかないです(笑)
詳しいことは公式発表を待ちたいと思います。
歌舞伎座夜の部に行ってきました。
50円値上がりして300円になった’めでたい焼き’
時々無性に食べたくなります。
今月の歌舞伎座は、
「初世尾上辰之助三十三回忌追善狂言」と銘打つ狂言が三つあります。
初世辰之助とは、当代の松緑さんのお父様。
40才の若さで鬼籍に入っています。
松緑さん12才の時です。
そして松緑さん14才の時にお爺様の二世松緑さんが76才で鬼籍に入ります。
イヤホンガイドでは、
幕間に当代松緑さんのインタビューと、
昭和56年松緑さんが5才で左近を襲名した時の
親子三代インタビューの再放送を流しています。
これを聞くのが楽しみでした。
私は辰之助さんも二世松緑さんも知りません。
当代松緑さんを通じて感じてはいるのでしょうけど、
その肉声を聞くのは初めてです。
親子三代のリラックスした会話には涙が出ました。
松緑さんのお声の可愛らしいこと!
お父様お爺様にこんなにも愛されていたのですね。
近年では高麗屋さんが親子三代で舞台に立っています。
でも、当たり前ですが、
それが叶わない親子もいるのだとリアルに感じて切なくなりました。
松緑さんのインタビューは今月のための撮りおろしです。
なんと昼の部と夜の部では内容が違うそう。
聞いた限りでは、
今も松緑さんは先輩方から愛されているということ。
その想いを胸に今月の舞台を務めていることが伝わりました。
感動でした。
放送を聞いて心があったまり、
いよいよ三つ目に松緑さんが登場です。
「名月八幡祭」
2年前に同じ新助を演じています。
美代吉は笑也さん、三次は猿之助さんでした。
びっくりするほど松緑さんが変化して進化していました!
お役のためでしょうか。。ちょっぴりふっくらしたように見え、
それがまた人の良さを強調しているように思えました。
力が抜けていて、とっても自然。
世話物のこんな松緑さんは初めてかもしれません。
共演している先輩方の影響なのかも。
美代吉は玉三郎さん、三次は仁左衛門さん。
いちゃいちゃカップルなんだけど、
ずっと見ていられます。
街でいちゃいちゃするカップルも見習ってほしい(笑)
仁左衛門さんの甘え方!
猿之助さんは可愛かったのだけど、
こんなふうに男の色気ぷんぷんで演技されたら毎日行ってた(笑)
玉三郎さんの全てが美しい。
深川芸者の気風の良さと色気。
座り姿、立ち姿、着物のさばき方、全部絵のよう。
あの阿古屋の人かとただただ驚くばかり。
江戸っ子カップルがかっこよすぎます。
だからこそ松緑さん演じる新助が余計に哀れなのです。
美代吉に惚れてしまい、その場の気分で発した言葉を本気にして
身を滅ぼしていく。
美代吉って本当に悪気ないところが悪女なのです。
三次はさらに上をいく、どーしようもないけど憎めないヤツ。
田舎者で、真面目で素直で一途。
正反対の新助が物語の中でどんどん浮彫りになっていくのを感じました。
子供のように泣く姿も以前と違う。
切なくて悲しくて、今思い出しても泣けます。
歌六さんの魚惣がまたいいんだなぁ。
泣いている新助に優しくする様子にまた泣ける。
まるで親子のようでもありました。
ラスト、気がふれてしまった様子も進化。
すごく怖かった。
花道をいく時の笑い声は、
会場の空気を支配していました。
松緑さんが一瞬顔を上げた時の表情に、
私は涙が止まらなかった。
梅玉さん、梅花さん、歌女之丞さんもすごくいい。
船頭の松江さんもいい味。
観終わって思います。
本当に奇跡のメンバー。
松緑さんは愛されてるなぁ。。
それに、新助役は当たり役になる!
いいお芝居を観たと感動しています。
有難うございました。
叶う方は是非!
aya。
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