生きる力。
こんばんは。
今日は東日本大震災が起こった日です。
昨日は東京大空襲があった日。
私も想うことがあります。
東京大空襲、私が住む下町は焼け野原になったそうです。
幼い頃、小学生低学年の時でしょうか、
学校の宿題として祖母に当時の話を聞き、
私はポロポロ泣きました。
以来、祖母はその話をしたことはありません。
大震災の日、同じ金曜日でした。
揺れている中、外に出てみると電信柱がゆらゆら揺れていました。
レストランで打ち合わせをしていました。
夜、シェフたちが炊き出しをしてくれました。
電車が動いたけれど、2時間友人と歩きました。
私の仕事は結婚式の司会です。
その月の仕事はほぼキャンセルになり、
翌月、翌々月もキャンセルは続きました。
披露宴をしてもお身内で被災なさった方がいらしたり。。
「おめでとう」を声高に言ってもいいのか悩みました。
でも、私には生命がありました。
被災地の皆様のご苦労、悲しみは想像にも及びません。
生命があるのに何もできませんでした。
気がつくと、歌舞伎役者さんたちも悩んでいました。
こういう時に歌舞伎をしてもいいのか?
観る側も同じです。
こういう時に観てもいいのか?
でも、歌舞伎役者さんが、猿之助さんが演じる限り、
信じて観に行こうと思いました。
そして、歌舞伎は私の心を癒してくれました。
ある時、猿之助さんがインタビューでおっしゃいました。
「演劇は生きる力になる」
これを知ってどんなに嬉しかったか。
猿之助さんの歌舞伎は私の生きる力だから。
観ただけでは、食べてはいけません。
そうではなく’力’になるのです。
明日も頑張ろうと思える。
猿之助さんがそう思って演じてくださっていることに感謝です。
’今’が大事。
そして、小さな力が重なり、大きくなることに意味がある。
これは猿之助さんを知り、より想うようになったことです。
一人一人の’今’が世界の未来へ繋がることを信じています。
今日の日に感謝。
aya。
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