金閣寺@歌舞伎座

こんばんは。

ワンピース休演日。

猿之助さんは門之助さん方とリフレッシュなさったようですね。

隼人さんらは宝塚で「るろうに剣心」

大人しく休んでいる人っているのかな(笑)

歌舞伎役者さんはタフですね。

公演はもうすぐ中日です。

さて、歌舞伎座の襲名披露公演もまだまだ続きます。

芝雀さんが、五代目雀右衛門となりました。

祝幕がとても鮮やかで華やかでした。

夜の部の「金閣寺」をとても楽しみにしていました。

思った以上！！今まで観てきた中で一番の感動でした。

前にも書きましたが、名跡とともに先代たちの生命が宿ったよう。

ハッとする存在感でした。

金閣寺の雪姫は、姫役の中でも難役と言われる三姫の一人。

絵師 雪舟の孫娘です。

足利家に謀反を起こした松永大膳は、

足利義輝の母と雪姫を金閣寺に幽閉して立てこもっています。

舞台上には金閣寺と桜。

大膳は雪姫に想いを寄せています。

そして、雪姫に夫 狩野之介直信の代わりに天井に龍を描けと命令します。

雪姫は手本がないので、とそれを断ります。

ならばと、大膳は刀を抜くと、滝に龍の絵が現れます。

実はその刀は雪姫の父親が殺された時になくなった家宝。

大膳は雪姫の敵でした。

怒った大膳は、雪姫を桜の木に縛りつけ、

元々殺そうと思っていた夫の処刑を命じます。

雪姫の新雀右衛門さんは、夫にそのことを知らせたい一心で、

どうにか縄を解こうとします。

観ているこちらが、ハラハラして。。

もう手を伸ばして助けてあげたいくらい。

降ってくる桜の量がすごくて一面ピンク。

と思ったら、先代のほうがどっかどっか降らせていたとか(笑)

当代の性格が出ていますね。

桜の花びらで埋め尽くされた地面に、雪姫が足で鼠を描きます。

すると絵が抜き出て本物になり、縄をかじってくれるのです。

ファンタジー。

歌舞伎チックな鼠に笑う人もいるけど、私は心から感動しました。

雪姫の想いが鼠を生み出したと本当に想えたから。

そして、家宝の刀を胸に夫のもとへ急ぎます。

花道のお茶目な仕草も可愛らしかったです。

まわりが豪華役者陣！

「国崩し」と言われる敵役、大膳は幸四郎さん。

すっごく怖い(笑)悪の華全開です。

此下東吉(木下藤吉郎)は、仁左衛門さん。

爽やかで素敵です。

織田信長から命を受け、大膳の懐に入り味方のフリをしています。

木に登るシーンがあり、足取りが軽くてびっくり。

藤十郎さん錦之助さん歌六さんが脇を固め、

歌昇さん萬太郎さん米吉さんが少しだけ登場。

なんと贅沢な配役でしょう！

こんな金閣寺はもう観ることないかもしれません。

金閣寺のセリ上がりは歌舞伎座で観ると圧巻です。

その情景の美しさも楽しかった。

一足早く春を満喫しました。

桜吹雪の中の雪姫。

今も心に残っています。

有難うございました。

aya。