夢をありがとう。
今日は私のラスト弥次喜多でした。
猿之助喜多さんに集中して、
目に焼き付けようと思って臨みました。
4作目の今回、
私が好きだなぁと思うのは皆がHappyになるということ。
聞いていてちょっぴり恥ずかしくなるような、
二枚目的なセリフを真剣に言うおっさん(失礼 笑)たちに
胸がキュンとなるのも好き。
何度か拝見して今日のお芝居が、
一番優しくて、皆が見せ場を丁寧に演じて好きでした。
猿之助さんの愛のイタズラ(笑)も全開で、
まだまだ攻めているのか、好き過ぎてイジメたくなるのか、
もはや不明です。
自分やまわりが新鮮な気持ちを保てるよう
モチベーションを上げる意味もあるかもしれない。
気を許せば、瞬時に猿之助さんのイタズラが襲ってきますから(笑)
巳之助さんの鬘が飛ばないバージョン!?は、
こちらが偶然の産物かはわかりませんが、
もともとはこういう芝居だったのかとわかって新鮮でした。
前回よりも児太郎さんのコメディエンヌぶりがキュートで魅力的。
古典から世話物、コメディまでできる女形さんになるのかな。
様々な経験が、
弥次喜多みたいなお芝居では力を発揮するのだと思う。
幸四郎弥次さんはますます楽しそうでした♪
ハグじゃなくてチューしようとしてたし、
早替りに向かう時、走って舞台袖に行っちゃうし、
鶴松くんとのバトルはエスカレートしてた(笑)
トロロで一人戯れ(笑)
本水の時は自ら水に打たれる。
まだまだありました。
そんな幸四郎弥次さんを温かく包みこむような猿之助喜多さん(笑)
こんな幸四郎さんを受け止められるのは猿之助さんだけです。
こうなっていくと逆に猿之助さんが冷静に見える。
でも猿之助さんのイタズラにも拍車がかかってました。
冒頭、高麗五郎さんのセリフを全部言っちゃった。
幸四郎戸乱武 対 猿之助喜多さんの場面は、
幸四郎さんが話している時に猿之助さんが草履を脱ぎ始めたのには笑った。
裸足になって本気で幸四郎さんを突破しようとしてる(笑)
それにしてもますます二人の早替りに磨きがかかり、
私のまわりの方は本気でわけわからなくなっていました。
しつこいですが(笑)
早替りは猿之助さんの真骨頂。
ワンピースで多少ありましたが、
本来はあんなものではありません。
チームおもだか屋の早替りは天下一なのです。
猿之助喜多さんのゆるい演技の中に入れこんでくる本気。
弥次喜多はこのギャップにやられるのですよね。
ゴジラ級のイビキだって可愛く聞こえる(笑)
トロロの場面では、
いつもより足の動きが鮮やか!
本水の立廻りはかっこいい。
弥次喜多らしく面白く見せても、
隠しきれない歌舞伎役者の身体能力。
今日の猿之助さんはいちいち決めていてかっこよかった。
そもそも。。。
いつから’ゆるい演技’をするようになったのだろう。
私が観てきた亀治郎時代はどれも真面目な印象。
今でも自ら面白いことをするタイプではないと思う。
三谷さんがおっしゃるように、
やはり真面目だからこそ面白いのだ。
さらに猿之助さんの魅力はその中に憂いがあること。
笑いながら、なぜか泣いている。。みたいな。
気がついたら猿之助さんは変わっていた。
そして猿之助さんが演出する弥次喜多は最高に面白かった。
今日は本水で團子くんの刀が下のプールに落ちてしまった。
それを立廻りをしながら二度ほど拾って傾斜に投げる猿之助さん。
踏んで怪我をしては大変なのでハラハラしてしまった。
さらに宙乗りでワイヤーが絡んで、
幸四郎さんと猿之助さんがくっついたまま翔んでいた。
これもハラハラしました。
上がった瞬間に猿之助さんは違和感を感じていて、
手を伸ばしたりして何とか離そうとしていました。
でも、大丈夫大丈夫、という感じで幸四郎さんが猿之助さんに笑顔。
それを機に猿之助さんは動きを止めて、
二人寄り添って鳥屋に入っていきました。
心配したけど、
幸四郎さんがいたので安心していられました。
逆にジェラシー(笑)
ずっとくっついていたし。
「信じる心があれば夢は叶う」
純粋な喜多さんに惚れました。
猿之助さんも思っていたら嬉しい。
猿之助さんが舞台にいてくれるだけで幸せ。
そして今日も客席にいられたことに感謝です。
私は幸せだな。
明日は千穐楽です。
長い期間を一緒に旅してきた幸四郎さんともいったん幕。
こんなに楽しそうで、のびのびした猿之助さんを観ることができたのも
幸四郎さんのお陰だと思います。
変態ブラザーズは不滅です(笑)
またいつか。
二人の夢を叶えてください。
待っています。
私もいつか夢を叶えます。
有難うございました。
aya。
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