秀山祭へ。
こんばんは。
スーパー歌舞伎Ⅱ「オグリ」のお稽古が始まっています。
役者さんがSNSにアップしてくださる、
あの机がたくさん並んでいる風景。
ワンピースの時も見たなぁと懐かしくなりました。
猿之助さんの頭の中にはほぼ完成形が見えていると思うのですが、
ここからは全員力で化学反応が起こっていくのですね。
初日にどんな世界を見ることができるのか楽しみにしています。
さて、今日は歌舞伎座に行ってきました。
秀山祭九月大歌舞伎 夜の部です。
土曜の観劇は久しぶりです。
慣れた平日より何となくザワザワした感じでした。
寺子屋は充実の座組でたっぷり堪能。
丑之助くんがとてもしっかりしていたし、
福助さんがお一人で歩いていらして感動しました。
勧進帳は仁左衛門さんの弁慶から目が離せませんでした。
幸四郎さんの富樫の感情の変化が伝わり、
四天王たちがフレッシュで躍動感がありました。
松浦の太鼓は大好きなお芝居です。
実は幸四郎さんでしか観たことがない。
歌六さんは初役だそう。
珍しくセリフが聞き取りづらいところがあったけど、
おそらくこの先は当たり役になるのではないでしょうか。
チームワークがよくて面白かったです。
米吉さんが華やかでした。
それぞれの感想はまた後日ゆっくりと。
お芝居はよかったのですが、
今日ばかりは大向うに怒りを覚えました。
ここまで思ったのは初めてです。
土曜だからか、秀山祭だからかわかりません。
大勢の大向うさんが、大きな声で競うようにかけていました。
三階で観ていたので声が近く、
時にはお芝居が聞こえず興ざめでした。
しかも、我先に。。みたいな空気感。
タイミングがみんなでズレていることのほうが多く、
先に発声した人を消しにかかっているような雰囲気。
特に、幕が開く時にかかった’変な声’は、
私のワクワクした気分を木っ端微塵にしました。
振り返った人も多かったです。
大向うって、個人的な好みがあると思うので、
良し悪しの定義はわかりませし語れません。
でも。。
司会を生業にしていた私は、
「おめでとうございます!」というひと言を大事にしていました。
この言葉を心から言うのと、
自己満足で演出のように言うのとは、
聞いている人が素人でも伝わるのです。
このひと言で司会者の良し悪し、
ひいては披露宴の良し悪しが決まってしまうのです。
お客にとって、プロであろうが素人司会であろうが、
良し悪しの決め手は同じです。
さらにプロ司会は、人の名前を1回でも間違えようなら、
厳しい会場は出禁になります。
大向う、って何なのですか?
私は「100%役者を応援するための掛け声」だと思っています。
教えていただいたことですが。。
自分のためでもない、
お客さんのためでもない、
舞台にいる役者さんのためだけにかける声。
私はそう考えています。
役者さんのためだけにかけている声ってわかるのです。
言葉に気持ちがこもっているから。
今日は仁左衛門さんに’高麗屋’とかけている人もいました。
プロであれば大向うとして出禁でいいと思う。
それくらい人生をかけてほしい。
役者さんは舞台に命をかけているのだから。
恥ずかしくて友人を誘えない。。
とまで思うほどでした。
それに三演目ともに電子音が鳴っていました。
どうしちゃったのだろう。
私の不断の行いが悪いからこんな日に当たってしまったのだろう。。
そう反省もするけど。。
これが猿之助さんにだったら激怒かも(笑)
東京の大向うさん、もっと勉強してください。
素人の方もセンスを磨いてください。
お願いします。
aya。
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