二人のオグリ。
こんばんは。
今日は新橋演舞場から歌舞伎座へハシゴをしました。
楽しい一日でした。
そして、隼人オグリの初日でした。
おめでとうございます。
本当は隼人オグリを観るのはまだ先でしたが、
猿之助さんの初日を観たら無性に行きたくなってしまいました。
私も病かもしれない(笑)
★写真を含め内容に多少触れますのでご注意ください。
ちょうど戻りチケットがあり二階席の左側でした。
こんな感じ。
実際はもう少し舞台を近く感じます。
全く花道が見えませんが、
今回は花道が見えなくても私的にはストレスがありません。
むしろ、ここならではの役者さんが近い場面が二回あります。
宙乗りともう一つ、アクションシーン!?でお楽しみが!
写真は開演前の様子です。
是非、近寄って見てきてくださいませ(笑)
上からは全体が見えて、
昨日はわからなかったことがスッキリしました。
隼人さんのオグリが想像を超えてきた!
スーパー歌舞伎の衣裳に負けていない存在感(笑)
猿之助さんがおっしゃっていた、
’隼人くんのほうがニン’
なるほど納得でした。
貴公子キャラというか、王子キャラというか、
隼人さんが持つ美しいビジュアルと華は圧倒的でした。
躍動感のある動きが演出にピタリとはまっていました。
若いっていいな(笑)
ワンピース歌舞伎初演やそれ以前のことを思うと、
失礼ですが、ここまで進化を遂げるとは。
でも、ワンピ初演の二か月間、
立廻りの魅せる技術の進化が目覚ましかったのを覚えています。
その隼人さんが、
スーパー歌舞伎Ⅱ主演役者になったのです。
一幕二幕は隼人さんのスピード感に引き込まれ、
猿之助さんよりセリフ回しがさらっとしているのだけど、
それが現代っぽくてよかった。
言葉もよく聞き取れ、
理解なさっているからこそ説得力があり、
私の心にもスッと入ってきた。
猿之助さんのお稽古を
しっかり受け止めて消化しているのだなぁと感じました。
とにかくカッコイイ!
本水浴びてさらにカッコイイ(笑)
個人的にはもっと荒ぶれた感じを観てみたいけど、
この先、どんなふうに進化するのだろう。
そして三幕目。
一幕二幕は、やんちゃなオグリでいいのだけれど、
三幕はオグリの試練の時を超えて歓喜へ。。となる。
私は先代のオグリを知らないけれど、
とてもおもだか屋らしい幕だと感じています。
そこにどう隼人さんがハマるのか。
これも期待以上でした。
観念的なセリフも聞きごたえありました。
でも。。猿之助さんはやはり違うのです。
逆に三幕目の猿之助オグリは圧倒的でした。
これでもか、という魂の言葉でたたみかけてくる。
悟りの境地に入っていく様は、
胸をえぐられるような感覚になる。
もしかしたら猿之助さんは怪我で入院中、
こんな感じだったのではなかったのかと妄想してしまう。
人間は無力。
万物の命、力をいただけなければ生きていくことはできない。
猿之助オグリは切なくて切なくて。
気がつくと涙が目から溢れそうになっていました。
一幕二幕ももちろん隼人さんと違う魅力で素敵です。
より歌舞伎的かもしれない。
一幕の馬のシーンは猿之助さんのほうが好きかなぁ。
Theおもだか屋のほうが私はお腹がいっぱいになる(笑)
で、ラブシーン的な場面問題。。
昔からなのですが。。。
猿之助さんのラブシーンは、
観ているこちらが恥ずかしくなるのですよね(笑)
友人も言っていましたが、
ファンだからこそ、何だか身内的な気分になってしまう。
昨日は舞台間近だったので、
照手姫との’歓喜の舞’などなどが直視できなかった(笑)
隼人さんは普通に見ることができるのですけど。
どうも猿之助さんのは苦手(笑)
猿之助さんが照手だったらいいのに。
でも次回はちゃんと見ようと思います、はい。
猿之助さんのもう一つのお役、遊行上人。
サイコーです!
やりたかったお役だけあります。
登場したら空気が変わりました。
高僧なのだけど親しみを感じる。
お衣装もいい!
役者さん方が昨日よりリラックスしていたようでした。
特に福之助くん嘉島さんが振りきれてパワー全開でした。
二幕目の嘉島さんが大好物です(笑)
キレッキレで暴れてました。
猿くんも初日でした!
右近ちゃんよりだいぶ大きいけど、
やっぱり上手いです。泣いてしまった。
そして、照手姫の新悟さん。
このお芝居の要のお役なのだとわかります。
可憐で素直、お顔に心が現れているかのごとく美しい。
照手がいるだけで場面が明るくなります。
それに何度も泣ける。
書きたいことはたくさんあるけれど、
まだ始まったばかり。
ゆっくり書き残していこうと思います。
aya。
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