OGURI。

こんばんは。


スーパー歌舞伎Ⅱ「新版オグリ」は、

土日の休演を経て、昨日、幕が上がりました。


今日はもともと設定されていた休演日です。

明日から6日連続の上演がスタートします。



台風で家にこもっている時、

友人から借りている先代の’オグリ’のパンフレットを読みました。


1998年4~5月新橋演舞場の公演です。

偶然にも今日の猿三郎さんのblogにその時の思い出が書かれています。


先代の「スーパー歌舞伎 オグリ」初演は1991年です。

再演を繰り返し1998年は5回目の公演でした。


私は先代の歌舞伎を生で観たことがなく、

オグリは映像でも観ていません。


当代がリメイクすると知ってからは、

なおさら映像や写真は避けてきました。


知らないなら、とことん知らないまま観よう。

そう思いました。


そうして先日の初日を観たら、

逆に先代のオグリが知りたくなってきました。


全く違う芝居に生まれ変わったと聞き、

比べるつもりはないのですが、

猿之助さんの芯になっている先代のオグリを知りたくなりました。


先代のスーパー歌舞伎が好きで観ていた友人に話すと、

パンフレットを貸してくれたのです。


読み応えあること!(笑)

猿翁さんはじめ作り手の皆様が熱く語っています。


読むと、猿之助さんがおっしゃるとおり、

話の中心軸が違う全く別のものなのだと想像できました。


写真のお衣装や舞台の様子など興味深かったです。


猿之助さんは亀治郎時代です。

大学を卒業したばかりの春。


三役なさっていました。

小栗一郎、道成寺の男、遊行上人の弟子。


お父様の段四郎さんの遊行上人を一番近くで見ていたのですね。

段四郎さんのビジュアルが新版と雰囲気が違うのが印象的です。


今回、表紙の先代のお衣装が、

開演前の舞台にあります。

この角度は一階席の七三横あたりからです。

ライティングがとても綺麗です。


ちなみに二階席左側三列目あたりからはこんな感じ。

照手姫のお衣装もあります。

このお衣装はパンフレットには載っていないようなので、

初演時のものなのかもしれません。不確かです。。。


劇場内に入り、初日はピンときませんでした。


でも1998年のパンフレットを読んだら、

21年前、それ以前からオグリはここ新橋演舞場で生きていたのだと

ジワジワ心に迫ってきたのです。


この衣装がある光景に、

舞台には関わってきた方たちの魂が集結しているというか。。

過去と繋がっているというか。。

猿之助さんのリスペクトも感じました。



私は当代が創った「新版オグリ」に心を持っていかれてました。

猿之助オグリをまた観たくてしょうがありません。

先代のオグリを観ていた人たちもこんな気持ちだったのでしょうか。



今週の観劇まであと少し。

初日からどんな進化を遂げているか楽しみです。


また違う角度から観てみます。




aya。




aya's lounge

歌舞伎に出合って 何だか人生変わりました。

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