二人椀久。
こんばんは。
今日のワンピース博多公演は夜1回公演でした。
猿之助さんも少し休めたのでしょうか。
歌舞伎座でも明治座でも募金箱が設置されたそうです。
明日は歌舞伎なので募金をしてきたいと思います。
また、アメーバピグではアイテム購入が募金になる企画がスタートしています。
早速、アイテムを購入してきました。
さて、書こうと思っていた歌舞伎のお話を。
明治座 夜の部の「二人椀久」
私はあまり縁が無く、拝見したのは2013年3月新橋演舞場だけ。
椀久は染五郎さん、松山太夫は菊之助さんでした。
もう、その時は染五郎さんの色気と儚さにノックアウトされ、
菊之助さんの怪しくも美しい様子にただただため息でした。
長唄にも心奪われ夢心地。
今回も楽しみにしていました。
大阪の豪商、椀屋久兵衛こと椀久が、
遊女、松山太夫への恋しさのあまり幻を夢みます。
放蕩の末、座敷牢に入れられて心を病んでしまった実在する椀久のお話。
初演は1774年。初めは劇中劇の所作事(舞踊)だったそうです。
いつしか上演しなくなったものを、昭和26年初代尾上菊之丞が振り付けをし踊り、
その後は富十郎さんと先代雀右衛門さんのコンビで評判になりました。
今月の椀久は菊之助さん、松山太夫は七之助さん。
ともに初役です。
拝見し、改めて感動をしたことがあります。
着物で舞う美しさ。
言葉が稚拙で恥ずかしい(笑)
日本舞踊は全くわからないのでこんな表現しかできません。
歌舞伎では着物が当たりまえですが、
改めて「着物っていいな」と感じ、お二人の一つ一つの形に魅了されました。
菊之助さんの花道の出は、チャリンの音もなく静かに花道にたたずみます。
その立ち姿の美しいこと!
そして澄んだ水が流れるような舞い。
お着物まで椀久の恋心を表すように息を感じます。
七之助さんもそう。
お着物の端まで妖艶で、香るよう。
まだどこかで、衣装は無機質なものと思っていることに気がつきました。
その柄や色、形は、お役の性根に合ったもの。
頭で衣装にも生命が宿っていると理解していただけでした。
今回ほど心で感じたことはありません。
役者さんの技量などもあると思います。
でも、お着物を作る方が心をこめて作り、
その想いが着物に、役者さんに宿るのかもしれない。。と。
そして、純粋に、着物で舞うことは美しいのだ。。
と感動させてくれた。
私は旅館で働いていたことがあり、着物は仕事着でした。
女将さんになりたくて入った世界です(笑)
2日間習って3日目から一人で帯まで締めてました。
寮生活をしていて、初めは隣にある旅館に出勤する2時間前に起きて
試行錯誤して着ていました。
昼夜で着物が違うので、休憩時間も着物の着付けの自主練。
それが慣れると10分で着ることができるようになる不思議(笑)
その後の料亭でのアルバイトを含め7年くらい着物が仕事着でした。
あまり着物に良い思い出がないので、
歌舞伎を着物で観に行く気になれないのです。
猿之助さんが、普段は全く着ない!と言う気持ちが少しわかる(笑)
好きなことをする時に仕事着は嫌ですし。
歌舞伎はリラックスして自由にオシャレして観たいのです。
気持ちを切り替えたい。
菊之助さん七之助さんの舞いは、
そんな私の心をちょっと変えました(笑)
着物をこんなふうに着こなせることは幸せなのだなぁ。
羨ましいなぁ。
いつか着物で歌舞伎を観に来たくなるかも。
お二人の舞いは本当に美しかったです。
感謝です。
猿之助さんの松山太夫よりも椀久が観たい。
男夜鷹がかっこよかったから(笑)
aya。
2コメント
2016.04.19 12:07
2016.04.18 20:19