今年の猿之助さん 前編。
こんばんは。
あと少しで新年です。
今年はいろんなことをやりきりました。
たくさんの猿之助さんの舞台を観ることができ幸せでした。
来年もそういう自分でありたいです。
さて、猿之助さんのお役を振り返ります。
今年は1月2日歌舞伎座初日の観劇からスタートしました。
「松竹梅湯島掛額」紅屋長兵衛はとてもチャーミングでした。
幸四郎さん七之助さんと絡む様子が
何だか楽しそうに見えて嬉しくなっちゃうほど。
ここから7カ月におよぶ幸四郎さんとの共演も始まりました。
3月は4役も楽しむことができました。
「傾城反魂香」の女房おとくは、
いつか絶対に観てみたいと願っていました。
こんなにも愛情深いおとくだなんて。。想像を超えていました。
もう花道の出から涙(笑)
この先もずっと演じてほしいお役です。
「弁天娘女男白浪」も最高に楽しかった。
なんと言っても娘の拵えの猿之助さんが素敵。
’知らざぁ~’も聞けて嬉しい。
中性的で幸四郎さんと妖しげなのがドキドキしました(笑)
五人男勢揃いの場に猿之助さんがいる幸せ。
名乗りのカッコよさにまた惚れました。
弁天小僧菊之助役はWキャストで幸四郎さんも務めていました。
その時の猿之助さんは、鳶頭清次。
弁天とのギャップにときめきました。
颯爽として猿之助さんらしくて好きでした。
舞踊劇「雷船頭」は心憎い趣向でした。
猿之助さんは女船頭、幸四郎さんは立役で船頭。
どちらも拝見しました。
猿之助さんの気風のいい、観ていてスッキリする女方もいい。
弁天と全く違い、立廻り付きという大盤振る舞いに歓喜でした。
4月は「黒塚」
怪我後、本公演で初めて踊る黒塚でした。
何度も復活を遂げてきた猿之助さんですが、
歌舞伎座でこんなにも早く黒塚がかかるなんて奇跡でした。
ご自身がやれると判断したからこそ。
それを信じて安心して楽しむことができました。
また踊りの味わいが変わっていたことも驚きで、
この方はどこまで進化していくのだろうと興味津々です。
「寿永藤末廣」の亀は天女のようでした。
その優しい微笑みにびっくり。
こんな表情をするのだなぁとまた発見でした。
6月は新作 三谷かぶき
「月光露針路日本(つきあかり めざすふるさと)風雲児たち」
これはすごかった。
猿之助さんの庄蔵にノックアウト(笑)
語る場面は観るたびに進化していき心を鷲掴みされました。
かなり頑固で、ちょっぴりひねくれた庄蔵は愛すべきキャラ。
幸四郎さん愛之助さんと三人のシーンは、
それぞれの個性が光り、
同世代三人が一緒だという奇跡と重なり感動。
もう一役のエカテリーナは久しぶりのドレス姿。
以前も美しかったので、
ビジュアルは安心していましたが想像を超えてきた(笑)
後ろ姿まで完璧(笑)
白鸚さんのポチョムキンとの関係を一瞬でみせるのはすごい。
このお二人が又平とおとくだったと思うと・・・
三谷幸喜さんが歌舞伎座に初進出でした。
ほぼ歌舞伎役者の中に八嶋智人さん。
この方の存在も忘れられません。
再演してほしい作品です。
違うキャストで演じたらどうなるだろう。
三谷さんの作品はそうはいかないのかな。
いろんな意味で、次が楽しみです。
そして、待ちに待った巡業がやってきました。
「かさね」は大切な思い出でもあります。
続きはまた明日に。
aya。
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