今年の猿之助さん 後編。

こんばんは。


今日は恩師のもとへ年末のご挨拶に行ってきました。

一年間、褒められたり叱られたり。

訪ねると嬉しそうにしてくれるのも励みになりました。



さて、今年の猿之助さんのお役を振り返っています。


7月は待ちに待っていた巡業公演でした。

演目の’かさね’が発表になった時は、

何とも言えない懐かしくこみ上げるものがありました。


役者さんを好きになった時の演目は宝物です。

皆さんもそれぞれおありだと思います。


私は’京鹿子娘道成寺’の花子、’竜馬がゆく’’のおりょう、

そして、この’かさね’です。


花子に衝撃を受け、

翌月に亀治郎さんが演じたおりょうとかさねに我を忘れました。


それから11年経ち、やっと観ることが叶いました。

それもお相手が幸四郎さん!こんなに嬉しいことはありません。


良い意味でバトルというか、

何が起こってもいいような舞踊劇になるだろうと

ドキドキしていました。


初日に少しハプニングがあり、

そこから猿之助さんがアクセル全開になっていくのを感じました。

幸四郎さんもそれに反応したのか激しくなるようでした。


これこれ!

やはり’人で非ざる者’を演じる猿之助さんは天下一!

何度も劇場に通った日々も甦りました。


高麗屋さんの襲名をお祝いする、

より温かい雰囲気を感じたのは康楽館。


いつか行ってみたい芝居小屋に行けたのも

幸四郎さん猿之助さんのお陰です。


それに背中を押してくれた友人のお陰。

本当に行ってよかった。


泊まりで2回拝見し、両日ともに花横でした。

コンパクトな小屋なので近すぎて失神しそうでした(笑)


古い歴史ある小屋で観た’かさね’の怖いこと!

最初に観た回がお客さんのノリがよくて、

猿之助さんも最高にのっていました。


大劇場と小劇場で同じ演目を見る面白さも再発見です。

寸法の違いで演技や立ち位置が違って新鮮でした。


一生分の思い出をいただき感謝です。

友人たちとの夜も面白くて旅満喫でした。


8月はお馴染みの弥次喜多。


このシリーズのファイナルになり、

猿之助喜多さんをしっかり目に焼き付けました。


幸四郎さん猿之助さんの出番がたくさんで嬉しかった(笑)

早替りは二人ともさすがでした。

パロディにつぐパロディは歌舞伎ファンには嬉しい限り。


またいつか二人に会いたいです。


そして、10月11月はスーパー歌舞伎Ⅱ「新版オグリ」


隼人さんとWキャストで、

猿之助さんはオグリと遊行上人の二役を務めました。


怪我から2年でスーパー歌舞伎Ⅱの新作初日を迎えるなんて、

想像していませんでした。


10月9日は私にとっても忘れられないし、

また人生が変わるきかっけになりました。


オグリでその日を超えた時は本当に嬉しかったです。

ファンも猿之助さんとともにそれぞれの何かを超えることができたと思う。


猿之助さんのオグリは二か月間でどんどん進化しました。

ものすごくカッコよくなっていったのですよね。


立役で女性(新悟さんですが。。)と絡みが多いことに、

観る側の私が慣れていないので。。

ドキドキしっぱなし(笑)


オグリが発するひと言ひと言が心に届き、

毎回、自分が反応する場面が違ったり楽しかったです。


今までよりも優しい笑み、優しい表情。

猿之助さんらしいオグリで好きでした。


ワンピースも狂ったように夢中になりましたが、

いろんなことを経て、今の私はオグリのほうが感動が深い。


だからこの想いを博多座、南座に繋いでいきます。


どうせ。。またいろいろ変えてくるでしょうし(笑)

博多も観ないと心が納まりそうにありません。

楽しみにしています。



有難いことに本公演の猿之助さんは全て観ることができました。


私の人生の歓喜は

猿之助さんの舞台に幸せを感じることです。


全て良い思い出で、

それが重なって人生の宝物になりました。


それでもベストを選ぶなら、

やはり’かさね’です。


言葉にはできない感動があり、

巡業でいろいろな奇跡もあったから。


それに亀治郎さんに出逢った頃から11年。

一つの節目にもなったように思うのです。


私自身、来年は今までと価値観を変えて、

新たな気持ちで猿之助さんを楽しんでいきたいのです。


もっともっと楽しいほうへ。


最近、ずっとこのWordが心にあります。

これも猿之助さんのお陰です。


観始めてから、

今の猿之助さんが一番素敵だと思う。


私も負けずに輝きたい。



今年も有難うございました。

aya。



aya's lounge

歌舞伎に出合って 何だか人生変わりました。

0コメント

  • 1000 / 1000