芝居小屋。
こんばんは。
全てのお陰様で4月を無事に過ごすことができました。
有難うございました。
今日は10000歩越え!
嬉しいことがあったから元気がでたのかも。
司会をしていた頃の春のシーズンはいつも忙しくしていました。
この時期に旅行はほぼ行ったことがありませんでした。
それがだんだんと変わっていったのは、
猿之助さんのお陰かもしれません。
春の旅行はいつも猿之助さん絡みです。
4月はなんと言っても’金丸座’に行ったこと。
猿之助さんが出演する時に行きたい!
と願っていたことが2013年に叶いました。
亀治郎改め四代目市川猿之助襲名披露公演が行われました。
写真がブレブレ(笑)
友人と二泊三日で計画して琴平から小豆島まで旅をしました。
1835年に建てられた日本最古の芝居小屋です。
1985年から歌舞伎公演が始まりました。
実際に目の前にした時はワクワクが止まりませんでした。
狭い入口は夢の始まり。
それまで体験した平成金村座よりも遥かに小さく、
これが升席!と狭さに戸惑いながらも、
まわりの皆様と和気あいあいで楽しい。
そこに福山雅治さんがデザインした祝幕があり、
劇場で観たのに、芝居小屋で観るとまた新鮮だったのを覚えています。
ああ。。猿之助さんもここにいるのだ、
と幕を観ながらしみじみ感じていました。
小屋の’気’が深いというか、
歌舞伎座で感じるのとは違った空気感でした。
小屋が生きていて、それぞれ個性があるような。
口上が面白かった思い出があります。
私の日記には、竹三郎さんが猿之助さん秀太郎さんを笑わせていたとか、
猿之助さんが「さよなら公演も出演せず、
歌舞伎座のこけら落にも出演予定なく」と言ったとか(笑)
小屋での口上はアットホーム感があり特別です。
すごく面白かったです。
そもそも芝居小屋を初体験したのは浅草の平成中村座です。
2008年秋の二か月間の公演。
初めて訪れた時は、靴を脱ぐのにびっくり!
隣の方と近いし、舞台も近いし、花道も近い!
「楽しんでいってー!」
小屋がそう話しかけてくれているようで、
歌舞伎ってこんな公演もあるんだと。
この時にまんまと勘三郎さんに魔法の粉をかけられてしまったわけです。
これがきっかけで、古い芝居小屋に興味を持ちました。
金丸座、康楽館、八千代座、内子座。。。
猿之助さんが出演する時には是非に。
そう思い続けてきました。
八千代座に蔵之介さん方と出演した時は行きませんでしたが、
昨年、秋田の康楽館に行くことが叶いました。
1910年、明治時代に小坂鉱山の厚生施設として建てられました。
モダンでとても明るい雰囲気にワクワクしました。
金丸座よりも小さく、ここもぎゅーぎゅーな感じ(笑)
仮り花道、木の板の上を渡って席までたどり着かねばなりません。
座布団に長時間は辛いけど、
花横だったので七三の’かさね’を真下から凝視できたことは一生の思い出です。
連理引きで幸四郎さんが、
ほぼ花道の全体を使っていたのが迫力満点でした。
花道も短いですから。
小屋は過度な設備がなかったり、人力だったり。
役者さんの力がいつも以上に見える空間だと思うのです。
お客の反応がダイレクトに伝わると言いますが、
逆に役者さんの熱量もダイレクトに伝わってきます。
反応が大きいと舞台も熱くなり、
それを感じてまたお客も熱を帯びていきます。
小屋のパワーも大きいと思う。
舞台も客席も全てに魔法がかかったように夢の世界。
そして、働いている人、そこにある物や空間、全てに愛を感じます。
もうそれがたまらない。
またいつの日か芝居小屋に行けますように。
aya。
0コメント