歌舞伎座で翔んだ。
歌舞伎座「六月大歌舞伎」第三部に行ってきました!
お席は最前列です。
なんと歌舞伎座一階デビューでした。
三階が好きな私は、ここぞ!と思う公演にとっておきました(笑)
2013年開場から初めての一階席。
どうせ座るなら猿之助さんと私の間に障害のない(笑)最前列で。
三部の猿之助さんは下手にいることが多いと思い、
花道寄りを取ってみました。
でも想像と違い、もう少し中央寄りで演技していらっしゃいました。
それでも目の前にいる時間が長くてクラクラしそう。
座ると背中からお客さんの’気’の圧を感じました。
初日ならではの期待感が後ろからバシバシきます。
新歌舞伎座初の宙乗りは猿之助さん。その初日。
花道から上がっていく姿を見て
「翔んだ~~~」と思わず声に出ました。
そして涙が出ました。
会場からは歓声もあがっていました。
昔、猿之助さんは歌舞伎座に出演しないのではと思ったものでした。
こんな日が来るとは。。。
花道の上に早いスピードで高い位置に上がると、一階のほうには降りてきません。
たっぷり目線はふってくれるけど二階三階席に近い位置でキープしたまま。
天井が高いから傾斜をつけて上がるのが難しいのかな。
真下から見ましたが、どの劇場より遥か彼方に猿之助さんがいた(笑)
子狐の嬉しさを笑顔と体全体で表現し、
会場中の空気が幸せ感に包まれます。
手拍子が起こったけど、拍手も多かった。
私は拍手で送ってあげたほうが好きです。
姿が消えるとお客がどよめいた。
とても幸せでした。
「道行初音旅」は、染五郎さんと猿之助さんが初ペアとは思えない。
染五郎さん、美しい。浅葱幕が落とされ登場すると大きな拍手。
目線、手の先、後姿、すべてに気持ちが入っていて見入ってしまいました。
猿之助さんのスッポンからの出にまたまた大拍手!
ああ。。久しぶりの歌舞伎の立役姿。
すごく風格が増し、存在がとても大きい。
きっちりと主従に見えるし、
お二人の舞も見惚れてあっという間。
本当に桜満開の吉野山にいるような気分。
温かくて、優しくて、強くて。
藤太役の猿弥さんの見せ場がたっぷり!
それに藤太でこんなに笑ったのは久しぶりです。
空気を一気に猿弥ワールドにしてしまいました。
染五郎さんは終始微笑んでいるのですが、
猿弥さんが床をすべり、ツーーーっと近寄ってくるから、
思わず本気で吹いて笑ったのを見逃しませんでした!
笑い顔がめっちゃ可愛い。
でも猿弥さん、あれはずるい(笑)
猿之助忠信は笑わず、さすがです。
花四天の皆様はおもだか屋の皆様(全員かどうかわかりません)で、
舞台がおもだかチームになり感動しました。
立ち廻りはさすがのチームワークです。
猿之助さんの後見は段之さん澤五郎さんで安定感ありあり。
猿之助さんは下手にいることが多いのでこれも嬉しい。
染五郎静が去った後もたっぷり魅せてくださいます!
猿之助さんの狐六方!
これ観てほしい。
ワクワクしたまま幕。
その後に「四の切」なのでストーリー的にわかりやすい演目の並びです。
「四の切」の幕が開き、懐かしい舞台風景にまず感動。
吉弥さん、寿猿さんは幕開きだけの登場です。
寿猿さんいると何だか嬉しい(笑)
門之助さんが義経というのも嬉しい。
凛々しくて素敵でした。
本物の忠信の時の猿之助さんがエライカッコいい♪
私が拝見した中で一番!
時代味を感じさせる佇まい、凄みと圧も伝わってくる。
巳之助さん松也さんの存在感もいいです。
それぞれキャラが違い魅力的です。
お二人ともに声がいいからインパクト大!
ここでは静御前が笑也さん。
近くで見ても美しい。。
笑也さんの静はたびたび拝見してきました。
ちょっとした仕草、表情が完璧女性です。
源九郎狐になってからの猿之助さんは、
前半とは対照的に’人で非ざる’雰囲気。
言葉がだいぶ可愛らしくなっていて、
仕草や表情と合わせて、よりメルヘンな感じ。
なので、子狐の親への想いがさらに切なく、
温かく優しく胸を打つ。
その後の喜びがいつもよりHappyに感じました。
猿之助さんのケレンは洗練され、どれも安定感あり。
膝で回るのも、こんなに早かった?と思うほど。
欄干から飛び降りる時も足音しません。
でも改めて思いました。
近くで拝見し、このお役はこんなに精神的体力的にハードなのだと。
少しも休まる時がなく、体を全力で使う。
若干いつもより力が入っているように思ったのは、
初日だからか、会場の空気のせいか。。。
荒法師の皆さんもすごかったです!
初めてなさる方もいるようですが、連続技に拍手が起こってました。
千穐楽までまだまだ進化していくに違いありません。
大向こうさんがたくさんいて盛り上がりました!
拍手も多かったです。
素敵!と思ったところでは、遠慮なく拍手をしましょう。
私はしています。
私、瞬きしていなかったのではないかと思う(笑)
猿之助さんはけっこう客席に視線を配り余裕を感じさせました。
楽しくて有り難くて。
一瞬一瞬が愛おしくて。
猿之助さんの息、汗、視線、指先まで、穴が開くほど見てきました(笑)
でもやはり全体を観るなら三階です!
次回はホームの三階で拝見します。
というか後は全部三階!
幸せなひとときに感謝。
明日も歌舞伎座に行ってきます。
歌舞伎初体験のお世話になっている方をご案内!
楽しんでくれますように。
良い夢が見られそうです。
aya。
4コメント
2016.06.04 12:48
2016.06.03 16:55
2016.06.03 12:56