生きてる。

こんばんは。


今日は自分メンテの日。

ネイルサロンから美容室へ。メンテも仕事の内です。


ネイルを「源九郎狐」ver.から、

来月の「流星」ver.にしてきました(笑)

両方ともにお衣装のカラーをイメージしています。


昨晩、Eテレの「SWITCHインタビュー 達人達」の再放送を見ました。

香川照之さんと藤山直美さんの1時間にわたる対談。


すごいお二人ですね。

見終わって思いました。


直美さんは、香川さんのお父様、三代目猿之助の大ファン。

13才の時に舞台を観て、その色気に魅了され涙したそう。

人生初の大向こうをかけたのが「おもだか屋っ!」


三代目の話をする時の直美さんが本当に可愛らしい。

そして気持ちが少しわかる。

私も四代目を観た時の感動の真実は言葉にできないし、

どんなに言葉を並べても、伝わらないと思っています。


四代目のお陰で、私自身がキラキラしていたいと思える。

元気に舞台に立っている姿を見られただけで幸せです。


対談前、直美さんは香川さんのことを「全身知覚過敏症」という(笑)

その後、現れた香川さんがそんなふうに見えたので面白かったです。

体中にアンテナがついているかのよう。


二人が対峙すると、そこには信頼が見えました。

あぁ羨ましい関係だな。。

舞台の大先輩である直美さんを香川さんが立て、

映像の経験豊富な香川さんを直美さんが立てる。


親が役者のお二人からは’運命’や’宿命’という言葉が出てきます。

導かれている気がする。。と。


面白かったのは二人が言っていた「役者でなくても人間は芝居をしている」

確かにそうかもしれない。

私もそうだ。ここに私がいる、と主張したり装ったり。

仕事をしている時なんて自分であって自分ではないし。


香川さんは、演技をする時は逆に、

「芝居をするのはやめよう」と思ったそう。

直美さんが言う、

香川さんの役者としての’おかしさ(笑えるということでなく)が振れている’

というのはそういうところからきているのかな。。


直美さんの「役者は記憶と空気しか売ってない」という言葉。

’しか’と言うけど私にとっては品物より何より嬉しい。

演劇は’生きる力’になるのです。


途中、思わず涙が出ました。

香川さんの歌舞伎初舞台の話です。

以前、聞いたことがあるのですが、

直美さんの前で話す香川さんの心からの言葉に泣きました。


2012年新橋演舞場襲名公演「小栗栖の長兵衛」は何度か拝見しました。

中車としての初舞台でした。


中車さんが縛られて10分くらい寝かされている場面。

天井を見ていると舞台上には次の場面の口上で使用する

祖父と曾祖父の大きな写真が掲げられていました。


中車さんは寝かされ、その写真を見上げた時に、

「生きてる」と毎日感じていたそうです。

芝居で得るものとは違う感覚で。


妄想でしかないのですが、

自分に流れる’血’を初めて温かく感じたのかもしれません。

語る中車さんに感謝の念を感じ心打たれました。


直美さんのお父様の名前を継がないという話も感動でした。

喜劇役者は世襲でなくてもいいと間口を広げていらっしゃる。


香川さんの真面目な話を直美さんがユーモアで和らげ、

見ていて聞いていて、そのバランスが心地よかったです。


中車さんは、来月歌舞伎座にご出演です。

昨年は玉三郎さんと夫婦役で会場を沸かせました。

今回は海老蔵さん猿之助さんとガッツリ組んでのお芝居です。

ワクワクしています。


素敵な対談でした。

有難うございました。



aya。


aya's lounge

歌舞伎に出合って 何だか人生変わりました。

0コメント

  • 1000 / 1000