松竹大歌舞伎 東コース 初日!

こんばんは。


今日は二つの巡業公演の初日です。

おめでとうございます。


私は東コース 昼の部に行ってきました!

江戸川区総合文化センターは自宅からさほど遠くないので、

毎年。。とはいかなくてもほぼ来ています。

いつも東コースの初日がこの劇場です。


染五郎さんが巡業では初めて座頭を務めます。

壱太郎さん歌昇さんの若手、

そして高麗蔵さん橘三郎さんのベテランという座組です。

ほぼ満席の盛況でした。


★ここから先は内容に触れますので、

楽しみになさっている方は読まないことをお勧めします。




開宴時間になると、

舞台上手袖から颯爽とスーツ姿で現れた染五郎さん!

スーツで登場するとは思わず、会場がどよめく(笑)

そして、ひたすらにカッコいい。


ピンマイクが付いていて、

マイク持ってないのに声が響いてまたびっくり。

会場が一気にテンションアップ(笑)


初日とあり、多少緊張感漂う染五郎さんですが、

トークが楽しすぎです!


会場の歴史から、ご当地’新小岩’の食ネタ、

そして演目の解説、ラストは壱太郎さんのプライベートネタ(笑)


ご自身についてもたっぷり語ってくださり、

歌舞伎への想い、「松浦の太鼓」の松浦役への想い、巡業初座頭であること、

そして笑ったり泣いたり拍手したりして参加してください、と。


歌舞伎は芸を繋いでいくという意味で、

過去、現在、未来が繋がっていることを体感できることも醍醐味の一つ。

話を聞き、あぁそうだな。。と感じました。


歌舞伎の話になると、資料から目を離して

ヒートアップしていくのがわかりました。

「初日だから温かい目で!」3回くらい言ってた(笑)

想いが伝わるからお客も前のめりになり一体になれました。


座頭がスーツ姿でわりと長時間話してるって(笑)

こんな巡業は楽しすぎます。


染五郎さんは優しい。

猿之助さんでしたら半分は物販トークです(笑)


もの凄く会場が温まった状態で「晒三番叟」

長唄の舞踊です。


如月姫役の壱太郎さんの華やかなこと!

美しくて可愛くて。

壱太郎さんを久しぶりに拝見したのですが、中央に立つ姿に貫禄を感じました。

見どころが壱太郎さんの晒(さらし)さばきとあり楽しみでした。


後半、団扇の先に長い晒が付いている道具を両手にそれぞれ持ち、

新体操選手のリボンのように軽やかに布を泳がせます。

決して床に付かず、左右の力も均等。

手首をしなやかに動かすと布も複雑な模様を描きます。

それを踊りながらするのですからすごい!


引き抜きもあり、これでもかと楽しませてくださいます。

女形の三番叟は初見かもしれません。

とても明るく楽しい舞踊でした。


次は「秀山十種の内 松浦の太鼓」

秀山十種とは、初代吉右衛門が選んだお家芸。


もちろん当代吉右衛門さんの当たり役でもあります。

その松浦鎮信役を染五郎さんが初役で臨みます。


ご挨拶でも、このお役が憧れだったと語っていました。

ご本人の口からそれを聞き、直後に観られるのは本当に幸せなことです。


この演目は初見です。

こんなに面白い話とは思っておらず(笑)

赤穂浪士が吉良邸に討ち入る前日当日の話とあって、

勝手に暗いストーリーなのかと思っていました。


松浦候は、吉良邸の隣に住んでいて、

赤穂浪士がいつ討ち入りしてくるかワクワクして待っています(笑)

もうここからおかしくないですか?


なかなか討ち入りをしないので機嫌が悪かったり、

いよいよ!となるとはしゃいだり。


染五郎さんが、威厳を保ちつつ、可愛らしくて。

言い方が悪いかもしれませんが、ミーハーが入ってるというか(笑)

一種のファン心理ですよね、きっと。

赤穂浪士の応援団。

でもこの加減が難しいお役なのだなぁと思いました。


染五郎さんは、表情をクルクル変えて感情を見せていました。

会場から笑い声が絶えず、でも聞く時は聞く。

どんどんお芝居に引き込まれていき、幕切れは大きな拍手に包まれました。


歌昇さん、高麗蔵さん、橘太郎さん、皆が初役。


歌昇さんは赤穂浪士の役。

その存在で、他の赤穂浪士の気配が見えました。


高麗蔵さんの品の良さ、橘太郎さんと染五郎さんのやり取り、

見どころ満点で、あっという間でした。


夏に雪景色。

一瞬にして忠臣蔵の世界に連れていってくれました。

そして、すっごく面白かったです。


結びは「粟餅」常磐津の舞踊。

染五郎さん壱太郎さんが粟餅売りの夫婦役。


愛嬌たっぷりの夫婦にまたまたジェラシー。

最近まで猿之助さんとカップルだったのに(笑)

でもとっても素敵な二人。


リズムや振りが楽しくて、

思わず観ているほうも体が動いちゃう。


染五郎さんの、六歌仙の踊り分けが素晴らしかったです。

イヤホンガイドを聞きながらだとわかりやすいです。

そして、この頃には会場がより一体になっていました。


楽しい踊りで幕になり、軽やかな余韻です。


若い座組ですが、ベテランも印象的です。

座頭が染五郎さんだからこその雰囲気を感じました。


ご挨拶の内容も土地土地で変えてくるでしょうね~

大向こうさんも多く、とても熱気がありました。


猿之助さんと巳之助さんも、

秋の巡業で幕開きトークすればいいのになぁ。。なんて(笑)


今日から27カ所全50公演!

巡業では最多公演だそうです。

あ、イヤホンガイドの染五郎さんのご当地クイズも楽しいですよ。

是非、聞いてみてください。


私の夏が始まりました。

有難うございました。



aya。


aya's lounge

歌舞伎に出合って 何だか人生変わりました。

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