受け継ぐ。
こんばんは。
歌舞伎座 夜の部に行ってきました!
「芸術祭十月大歌舞伎」
中村橋之助改め 八代目 中村芝翫
中村国生改め 四代目中村橋之助
中村宗生改め 三代目中村福之助
中村宜生改め 四代目中村歌之助
襲名披露興行です。
こんなに感動するとは思いませんでした。
劇場に一歩入るとお祝い感満載。
大入りでどこもかしこもワサワサしてます。
松緑さんの「外郎売」から華やかに幕開けです。
もうどこを見てよいのやら!ゴージャスな出演者です。
男女蔵さんが左團次さんかと思うくらい似ていてびっくりしました。
そして’祝い幕’が登場し高揚感が漂います。
猿之助さんの時を想います。
当時、祝い幕が登場しただけで拍手とどよめきが起こった(笑)
やはりウルトラ珍しいことなのですね。
今日は粛々とした感じでした。
「口上」では、総勢19名が列座して圧巻!
何回立ち会っても襲名の口上は嬉しいです。
新芝翫さん、新橋之助さん、新福之助さん、新歌之助さん。
晴れ晴れとしたお顔で素敵です。
藤十郎さんが進行役となり、
玉三郎さん雀右衛門さん菊五郎さん吉右衛門さんなどなど。
菊五郎さんは「キョロキョロ」から「チョロチョロ」に(笑)
終始、玉三郎さんの姿勢が美しいのに見惚れてしまいました。
人数が多いので、テンポよく短い口上が多かった印象です。
思いもよらず、途中から泣けてきました。
あと三人というところで七之助さん。
言葉一つ一つに想いがこもり、力強い熱い口上でした。
新芝翫さんにどれだけ感謝し、
その息子たちのことを温かく見守っているのか伝わりました。
泣けたなぁ。。
続いて児太郎さんが、父 福助さんのことに触れました。
そして、父は必ずこの舞台に戻ってくる、という言葉に泣けた。
いつまでも待っています。
ラストは梅玉さんがとってもあったかいお話を。
優しい口調だから何だか泣ける。
そして、新芝翫さんがお顔を上げた瞬間にまた泣けた(笑)
私が歌舞伎を観始めたころから、舞台の姿をよく観てきました。
先代の芝翫さんの舞台も観たことがあります。
先代、勘三郎さん、三津五郎さんのお顔が浮かんできました。
この場にいたかっただろうな。。。
私ですらこんな風に感じるのですから、
ご贔屓の皆様のお喜びはひとしおだと思います。
息子さん方の口上もしっかりとしたものでした。
この温かな空気感が成駒屋さんなのかな。
すごくアットホームな感じでした。
その雰囲気と相反して襖絵が力強い’龍’だったのが印象的です。
「熊谷陣屋」の芝翫型は初めて拝見しました。
びっくりすることが多く、感想は後日書いていこうと思います。
新芝翫さんの気迫ある熊谷に感動しました。
玉三郎さんの「藤娘」は美しすぎます。
柔らかいふっくらした空気感で癒されました。
夢心地。眼福。
襲という字には’重ねる’という意味があります。
芸や想いを繋いで重ねていく。
猿之助さんがおっしゃっていましたが、
襲名とは「名跡を襲ねていくこと」
それは「生命を襲ねること」
名跡に宿る先代たちの生命も受け継ぐということ。
4つの名跡が厚みを増し、
どんな役者さんになっていくか楽しみです。
今日は嬉しい出逢いもありました!
またまた博多の「飛梅会」の会長さんにお会いしました。
たくさんの大向うが襲名を盛り上げていました。
私もテンションアップ!
楽しませていただきました。
有難うございました。
aya。
2コメント
2016.10.05 13:09
2016.10.05 07:40