綱豊卿。

こんばんは。


歌舞伎座初日の幕が上がりました。

なんと祝い幕のデザインが新バージョン!

Twitterで見てしまい(笑)びっくりしました。


今月のほうが佐藤可士和さんぽい感じがします。

生で見るのが楽しみです。


私は昼の部に行く予定です。

夜は家庭の事情で行くことが叶いません。


実は夜の部「御浜御殿綱豊卿」は大好物です。

幕見で行けたらいいなぁと思うのですが。


仁左衛門さんの綱豊卿、染五郎さんの富森助右衛門で、

2009年に初めて出会いました。

真山青果作「元禄忠臣蔵」の五段目にあたります。

真山青果と言えば台詞劇。

仁左衛門さんと染五郎さんの言葉の応酬に感動でした。


甲府藩主「徳川綱豊」は、

後に六代将軍、徳川家宣になった人です。


松の廊下の刃傷事件から一年後、

御浜御殿(今の浜離宮で当時は甲府藩屋敷)で行われる「お浜遊び」の日。

そこには吉良上野介も出席することになっています。


赤穂の浪人 富森助右衛門は、

見たことがない吉良の顔を確かめるべく、

綱豊の愛妾、妹のお喜世を頼って見物を願います。


綱豊卿は本心は、赤穂浪士たちに仇討をさせてあげたいのです。

でも、遊興にふける大石内蔵助の真意がわかりません。

綱豊卿は、赤穂浪士が仇討をするのかしないのか、

助右衛門を自分のもとに呼び、探ろうとします。


この場面の二人の手に汗握るやり取りが好きです。

助右衛門は仇討をするとは絶対に言えません。

綱豊も仇討をさせてあげたい。。という本心は公にできません。


腹の探り合いが緊張感あり素晴らしく、

ゆったり余裕に構える仁左衛門さんが、

じりじりと助右衛門を言葉で攻めていきます。


染五郎さんは時に反撃もしながら、綱豊の本心を必死に探ります。

必死の姿には、大石内蔵助をはじめ赤穂浪士が見えるよう。

自分一人の問題ではない辛さがこちらまで伝わります。


そして、ラストシーンの仁左衛門さんの情の深さ。。


あぁ、書いているだけで見たくなってきました。

今のお二人なら、どんなふうに演じるのか観てみたい。


実は猿之助さんも助右衛門を演じているのです!


2010年の浅草歌舞伎、亀治郎時代です。

綱豊卿は愛之助さん。

仁左衛門さんのご指導のもと上演されました。


この時、亀治郎さんはほぼ女形だったので、

配役に驚いて、全く想像できませんでした。


でも、最初こそ違和感あったのに、

愛之助さんとの二人の場面はすごかった。

食らいついていく感じは染五郎さんに負けてなかった。

勝ち負けじゃないけど(笑)


今なら綱豊卿の方も観てみたいです。

中車さんも助右衛門をなさっているので、

お二人で観てみたい。


いろんなペアで拝見しましたが、

今は仁左衛門さん染五郎さんがピカイチ。

観に行けたらいいな。


叶う方は、是非。


明日のNHK「スタジオパークから こんにちは」に

猿之助さんがゲストで登場します!

楽しみです。



aya。

aya's lounge

歌舞伎に出合って 何だか人生変わりました。

4コメント

  • 1000 / 1000

  • rio

    2016.11.02 14:59

    @目千両いえいえ!それでこそ目千両さんです。大好きです。 毛抜をとても楽しみにしています。 成駒屋さんはもちろんですが、染五郎さんもお目当ての一人です! ワクワクしてます☆
  • 目千両

    2016.11.02 13:30

    「綱豊卿」の文字に舞い上がり 愚かな私めは 手前勝手なコメントをしてしまい 申し訳ございません! 昼の部はどの演目も必見でございますね 「連獅子」は勿論圧巻でございますが 「毛抜」もお薦め(笑)でございまする~♪
  • rio

    2016.11.02 06:31

    @目千両目千両さん、さっそく! さらに若いとは(笑)恐るべしです! 染五郎さんの助右衛門は本当に熱いですよね。 多くの方に観てほしい作品だと思います☆